ひな祭りの雛人形いつ飾るのべきなのか、いつしまうのがいいのかは、誰にとっても気になることでしょう。大事なお子さんの成長を願うひな祭り。2019年、飾るべき日、しまうべき日を紹介します。
もくじ
2019年ひな祭り、いつから雛人形を飾ればいい?
ひな祭りは、3月3日の桃の節句を祝う女の子の日。中国から伝来された「上巳の節句」と平安時代の貴族の遊び「ひいな遊び」がルーツです。子供のすこやかな成長を願うほか、雛人形をよりどころにして厄除けする意味も込められています。
お雛様とお内裏様がいることからも分かるように、雛人形は平安時代の宮中の結婚式を表した人形です。
平安時代の貴族の子供たちが、天皇と皇后陛下のように幸せな結婚ができるようにと願った親たちが作ったものでした。「玉の輿に乗りますように」という密かな願いも込められています。
子供の将来と厄除けを願うひな祭り。いつから飾るのが縁起がいいとされているのでしょうか。
かわいい雛人形だからこそ長めに飾っておきたいと思う親御さんも多いはずです。事前に飾る日取りも決めておきましょう。
二十四節気、立春(2月4日)
「立春(りっしゅん)」は、二十四節気のひとつで、旧暦の正月にあたります。2月3日は節分で、旧暦の新年にあたる立春の前日に邪気を払うために豆巻きをします。
子供たちと豆巻きをしたら、その次の日には雛人形を出すという習慣をつけると覚えやすいでしょう。
二十四節気とは、春夏秋冬の4つの季節に分けた中から、さらに6つに分けたもので、太陰太陽暦(旧暦)のもとになったものです。
二十四節気は、その年によって1日前後することもありますが、2019年の立春は2月4日となっています。さらに今年は大安も重なって、とても縁起のいい日取りとなっています。
2019年、雛人形を出すのにベストなタイミングは2月4日と言えるでしょう。
二十四節気、雨水の日(2月19日)
立春に雛人形を出すのを忘れてしまった、という場合もまだ大丈夫です。
二十四節気の「雨水(うすい)」の初日にあたる「雨水の日」も雛人形を出すのに良いとされている日です。
雨水は、春に向かい雪が解けて、雨水として地に降り注ぐ日。百姓が畑を耕す準備を始めるための目安として使われてきました。何かを新しく始めるのに向いている日です。
また、この日に雛人形を出すと良い縁に恵まれるとも言われています。
日本神話では、水はすべての命の源と考えられてきました。雪解けの春を表す雨水の日は、命が始まる日を象徴しています。水のイメージから母親が連想され、良縁に恵まれ子孫繁栄すると言い伝えられてきたのです。
2019年の雨水の日は、2月19日です。しかし、今年の雨水は先負にあたります。午前中は良くないとされていますが、お祝いごとは午後一番ですれば「吉」とされています。
2019年の雨水の日に雛人形を飾る場合は、2月19日の12時~14時ごろをめどに飾るのがいいでしょう。