集団登校のメリット・デメリットは?安心して送り出すためのヒント ( 2 )

集団登校のメリット

集団登校している学校は半数未満。それでも、集団登校には当然メリットがあります。集団登校のメリットは何なのでしょうか。確認していきましょう。

安全に登校できる

集団登校の1番のメリットは、子供がグループで行動することで安全に登校できること。車道を渡るときに飛び出してしまったり、道で広がって遊んでしまったり……。家からそう遠くない学校への登校でも、子供たちが学校に到着するまでには、さまざまなことが起こります。

警視庁交通局が発表した「平成30年 児童・生徒の交通事故」によると、歩行中の事故が多いのは小学校1年生で、死傷者数は小学6年生の8倍にも上ります。子供を家から1人で学校まで歩かせることを想像したら、心配で毎日一緒に付き添った方が気が楽だという方もいるでしょう。

集団登校では、子供たちが数人のグループを作って登校します。住んでいる地区にもよりますが、近所に住む高学年の子が班長・副班長を務めます。歩くスピードや安全面に気を配りながら、低学年の子たちを安全に学校まで連れて行ってくれます。小学生でも高学年にもなるとしっかりした子も多いので、低学年の子がいる家庭のお父さんお母さんも安心して学校へ送り出すことができるでしょう。

縦割りの人間関係を学べる

毎日の登下校で子供たちが縦割りの人間関係を学べるということも、集団登校のメリットです。

日本全体として子供の数が少なくなっており、兄弟や従兄弟のいない子も多くなっています。以前は縦割りでの遊びや学習の時間を取っている学校も多かったのですが、学習内容が増えたことにともない、縦割り集団で活動する時間をなくした学校もあります。そんな環境下で、異年齢の子と関わる機会がほとんどないという子供が多くなってきました。

集団登校では、近所に住む子供たちが毎日一緒に登下校をします。子供たちが学年、年齢を超えて交流できる貴重な時間と捉えることができます。

低学年の子にとっては、高学年のお兄さん、お姉さんから安全な登下校の方法を学べることはもちろん、高学年の子から刺激を受けて興味や関心の幅が広がったり、憧れの気持ちを持ってより良い成長につながったりするでしょう。

高学年の子にとっては、自分よりも小さい子の面倒をみることで責任感が芽生えます。歩く速さを低学年の子に合わせたり、ときには重い荷物を持ってあげたりする中で思いやりの心も育ちます。グループをまとめるスキルも向上することでしょう。

登校集団のデメリット

安全面や子供たちの成長にメリットがある一方で、集団登校することでのデメリットもあります。

子供同士のトラブル

集団登校することで、子供同士のトラブルが発生することもあります。けんかしてしまったり、意地悪する子供がいるでしょう。また、集合時間を守れない子がいて出発時間が遅くなってしまったり、歩く速さが合わないなどがよくあるトラブルです。

家同士のつながりがない

家が近所とはいえ、地区によっては家同士の交流がまったくないところもあります。

もしものときには一緒の登校班の子の家に連絡を取ったり、お父さんお母さんと話をしたりしなければならない場面も出てくるかもしれません。子供と一緒に登校している子の親の顔も分からないというのは不安に感じるでしょう。

大事故の心配

集団で登校するからこそ、もしものときには大事故につながる心配もあります。集団登校中の小学生の列に自動車が突っ込んでしまったという事故のニュースもあります。複数の子が大けがを負ってしまったりするケースもあります。