算数嫌いを克服させる方法とは?
小学校のうちに苦手意識が生まれてしまい、算数嫌いになってしまう子供たちも少なくありません。自らの子供の算数嫌いに頭を悩ませている保護者も多いのではないでしょうか。そんな算数嫌いはなぜ起こるのか、そして算数嫌いを克服するにはどうすればいいかについて考えていきましょう。
算数が嫌い、苦手な原因は「難しいから」
小学校1年生から6年生の児童に算数が嫌いな原因をアンケートしたところ、最も多い理由が「難しいから」というものでした。その「難しさ」を感じさせている原因に、計算が苦手、考えるのが嫌、面倒くさいといった理由があるようです。
一方、算数が好きと答えた児童の好きな理由は「楽しい、おもしろい」といったものでした。ほかには計算が好き、得意、役立つというものも挙げられています。
算数が好きな児童と嫌いな児童を分けるものは「能力」ではなく、算数の問題を解くためのプロセスをおもしろいと感じるか、または苦手、面倒と感じるか、といった「感じ方の違い」が大きいようです。
自信をつけて嫌い、苦手を克服しよう
算数を好きになるか、嫌いになるかは、単純に子供が算数を楽しめるか否かにかかっているということが分かりました。では、どうすれば、子供たちは算数を楽しめるようになるのでしょうか。
計算後の見直しに重点を置く
算数が嫌い、苦手と感じる子供に多い原因の1つに計算が苦手というものがあります。計算ミスが多発することで、自分は算数ができない、と思い込んでしまうようです。そのような場合は「人間は計算ミスをするものである」という前提を子供に教えてあげましょう。それを踏まえて計算後の見直しに重点を置くように指導してあげるといいでしょう。
見直しを行うことでテストの点数が20%程度は上がるといわれています。見直しにより計算ミスをなくして、子供が感じる「計算が苦手」という感覚を取り除いてあげましょう。
なぜできなかったのかを分析する
子供が算数を嫌い、苦手と感じる理由のなかに、考えるのが嫌、難しく感じる、というものがあります。それらは、間違えたときに、なぜできなかったのか、という理由を振り返らないことが原因のようです。
できなかった理由を明確にするためにも、不正解した問題を親子で振り返る時間を持つといいでしょう。子供に「もう一度問題を読むところからやってみよう。」と声をかけ、実際に一緒に振り返ってみましょう。できなかった原因が何だったのかを考える習慣を持つことが大切です。
簡単な問題を毎日解く習慣が算数力を上げる
子供が算数を嫌い、苦手と感じる理由には「面倒くさい」というものもあります。これは、日々算数の問題に向き合うことに慣れていない、ということが原因とも言えるでしょう。なるべく毎日、10分程度で終了するような算数の問題を継続的にやらせるようにしましょう。これにより算数を解くことへのハードルが下がり、継続的に勉強をする習慣が身につきやすくなります。
終わりに
ここまで中学受験の算数を制するための効果的な勉強方法や、おすすめの問題集などをご紹介しました。一般的にも「算数は難しい」というイメージがありますが、分からない原因を突き止めて、着実に勉強を進めて行く、という姿勢があれば、得意科目にすることも可能でしょう。
ぜひ、ご紹介した方法や問題集を試して、お子さんが中学受験で成功するように勉強をサポートしてあげてください。親御さんの適切なサポートがあれば、子供の勉強はより身になるものになることでしょう。
参考
指導歴25年の講師が教える中学受験の算数の勉強方法について|さくさく勉強法
算数嫌いをなくす為には|論文 青木杏子 他
算数が苦手な子は「3つの誤り」を犯している|東洋経済ONLINE
受験算数とは|Art of Education
中学受験 算数 おすすめの勉強法と問題集&参考書|中学受験塾なし合格体験記
【中学受験】苦手な子でも偏差値20アップする算数勉強法|中学受験ナビ