偏差値が高い高専と低い高専は?
偏差値が高いイメージのある高専ですが、一番偏差値の高い高専と低い高専では偏差値が22も差があります。偏差値に差はあるものの、どの高専でも高専ブランドはありますので、自分のレベルに合った偏差値の高専を受験することが大切です。偏差値の高い6高専と、偏差値の低い3高専をご紹介します。
偏差値が高い6つの高専
全国に51校ある高専の中でも偏差値が高い6つの学校では、偏差値が60後半となっています。偏差値が高い高専には、1962年に創設された第一期校である明石工業高等専門学校をはじめ、国立高専の中でも歴史ある学校が多いのが特徴です。また、有する学科についても、機械工学などの工業系と言われる学科のみとなっている場合がほとんどです。
偏差値68 「明石工業高等専門学校」(国立・兵庫県)
兵庫県明石市に位置し、1962年に創設された共学の国立高専です。明石工業高等専門学校には、「機械工学科」「電気情報工学科」「都市システム工学科」「建築学科」の4つの学科があり、各学科の定員は40名ずつとなっています。明石工業高等専門学校の学生数は約800名に対し、専任教職員スタッフが120名おり、きめ細かい指導を行なっていることが特徴です。
偏差値67 「鈴鹿工業高等専門学校」(国立・三重県)
三重県鈴鹿市に位置し、1962年に創設された高等専門学校の第一期校です。鈴鹿工業高等専門学校には、「機械工学科」「電気電子工学科」「電子情報工学科」「生物応用化学科」「材料工学科」の5つの学科があります。
偏差値67 「久留米工業高等専門学校」(国立・福岡県)
福岡県久留米市に位置し、1964年に創設された共学の国立高専です。久留米工業高等専門学校には、「機械工学科」「電気電子工学科」「制御情報工学科」「生物応用化学科」「材料工学科」の5つの学科があります。
偏差値67 「徳山工業高等専門学校」(国立・山口県)
山口県周南市に位置し、1974年に創設された共学の国立高専です。徳山工業高等専門学校には、「機械工学科」「電気電子工学科」「制御情報工学科」「生物応用化学科」「材料工学科」の5つの学科があります。
偏差値66 「沼津工業高等専門学校」(国立・静岡県)
静岡県沼津市に位置し、1962年に創設された共学の国立高専です。
沼津工業高等専門学校には、「機械工学科」「電気電子工学科」「電子制御工学科」「制御情報工学科」「物質工学科」の5つの学科があります。
偏差値66 「群馬工業高等専門学校」(国立・群馬県)
群馬県前橋市に位置し、1962年に創設された共学の国立高専です。
群馬工業高等専門学校には、「機械工学科」「電気メディア工学科」「電子情報工学科」「物質工学科」「環境都市工学科」の5つの学科があります。
偏差値66 「佐世保工業高等専門学校」(国立・長崎県)
長崎県佐世保市に位置し、1962年に創設された共学の国立高専です。佐世保工業高等専門学校には、「機械工学科」「電気電子工学科」「電子制御工学科」「物質工学科」の4つの学科があります。
私立の高専3校の偏差値
過去には7校あった私立の高専ですが、現在は3校のみとなっています。国立の高専と比較すると、その偏差値は低い傾向にあり、「近畿大学工業高等専門学校」の特進科のみ偏差値58と多くの国立高専と同じくらいの偏差値になりますが、それ以外は偏差値47〜51と高くありません。
偏差値58 「近畿大学工業高等専門学校」(私立・三重県)
三重県名張市に位置する、共学の私立高専です。近畿大学工業高等専門学校には、入学段階で「一般コース」と「特進コース」に分かれています。「特進コース」では、高専卒業後の進路の一つとなる大学への編入を視野に入れ、高専でありながらも大学受験を目指して受験勉強する学生をサポートする環境があることが特徴です。
また、一般コース、特進コースともに、3年次から「機械システムコース」「電気電子コース」「制御情報コース」「都市環境コース(土木系・建築系)」の4つを選択することができます。高専の多くが入学時に学科を選択する中で、入学後に工学の基礎を学んだ上で、コースの選択ができるという私立ならではの魅力があります。
偏差値51 「サレジオ工業高等専門学校」(私立・東京都)
東京都町田市にある、共学の私立高専です。サレジオ工業高等専門学校には、「デザイン学科」「電気工学科」「機械電子工学科」「情報工学科」の4つがあります。工業系の学科が多い高専の中で、デザインについて5年間一貫して学べるカリキュラムを提供している珍しい学校です。
偏差値47 「国際工業高等専門学校」(私立・石川県)
金沢県の金沢市にある金沢キャンパスと白山市にある白山麓キャンパスの2つのキャンパスを持つ、共学の私立高専です。国際工業高等専門学校は「国際理工学科」という1学科のみとなっています。国際工業高等専門学校と金沢工業大学が連携した計9年間の一貫した教育が大きな特徴です。