お手玉遊びの子供へのメリットとは?
日本古来のお手玉には、遊ぶことで大きなメリットが得られます。デジタルゲーム主流の現代では、体を使ったりすることが減ってきているため、お手玉遊びのメリットが見直されています。
幸せホルモン「セロトニン」が増える
「セロトニン」とは神経伝達物質の1つです。精神の安定に深いかかわりがあり、精神のバランスを安定させる役割を持ちます。「幸せホルモン」などと呼ばれることもあります。この「セロトニン」が不足すると、睡眠の質が低下する、感情の抑制がしにくくなる、依存症になりやすくなるなどの弊害が出てきます。
お手玉遊びには脳の血流を良くする効果があります。またリズム運動なので「セロトニン」の分泌が増えるという大きなメリットもあるのです。リラックス効果や不安の軽減にもつながるので、子供は遊びながら精神の安定を得ることができるでしょう。
脳を活性化できる
お手玉を取るときには必ず目を動かします。そのことで後頭葉の視覚領域が動くと言われています。
またお手玉遊びをするときには手を動かすので、前頭葉の運動野が刺激されます。リズムを取ったり歌を歌ったりしながらお手玉を行うことで、前頭葉をはじめとする脳の血流を改善する効果があるのです。
- 片手でお手玉を投げては取るを繰り返す。
- 慣れている人は利き手と逆の手で挑戦してみる。
- お手玉の数を増やしてみる。
「これは難しい」「できないかもしれない」と感じる瞬間が大切。そのときの脳への刺激はとても大きい証拠なのです。このお手玉の効果は子供だけではなく、認知症やうつ病の患者さんにも取り入れられているほどです。
力覚や運動感覚を養える
近年では子供の運動不足が懸念されています。お手玉は一見家の中でするおとなしい遊びと思われがちですが、実は体のさまざまな部分をつかった遊びだといわれています。特徴的なのは、歌に合わせて行うという点です。
- 歌を歌う。
- お手玉を投げる。
- 投げたお手玉を見る。
- 次のお手玉を投げて同時に投げたお手玉を受ける。
この一連の動作一緒にを行うことで、運動感覚を養うことができます。一定の動作を継続して行うこと、安定した力でお手玉を操作することは運動感覚を養うのに最適なのです。また力覚とは、触覚情報に関する感覚のことで、物体と接触したときに人が感じることのできる感覚のことをいいます。
お手玉を触る・投げる・取るという動作の中で、この力覚も養うことが可能なのです。
おわりに
お手玉遊びは伝統的な遊びというだけではなく、さまざまなメリットもあることが分かります。形状や遊び方に堅苦しいルールがあるわけでもありません。手軽にいつでも遊ぶことができ、年齢や場所も選びません。昔はおばあちゃんにお手玉を教えてもらったという人も多くいましたが、核家族化が進行している現代では、なかなか3世代のつながりも希薄になりつつあります。
お手玉は身近にあるもので簡単に作ることができます。ミシンや本格的な材料がなくても、オリジナルで十分なのです。手作りのおもちゃで子供と遊ぶのも悪くありません。ぜひお手玉作りにチャレンジして、子供と一緒にお手玉遊びで楽しんでみてください。
参考
伝承あそびと運動感覚|鳥取短期大学研究紀要
お手玉の中に入れる材料|日本のお手玉の会
集中力をより高めるには、脳の静と動のコラボレーションが大切!!|シルバメソッド
お手玉がもたらす効果って?|フィジカルパーク
お手玉のおすすめ人気ランキング10選|mybest
お手玉の作り方、俵型なら手縫いで簡単。練習方法も合わせてご紹介|handmade by. cue
簡単手作り お手玉の作り方・タイプ別《ハンドメイドレシピ》|NAVER
お手玉(座布団型)を作る【1】|Sayuri*Ha ~雑多なハンドメイド記録~
幸せホルモンと呼ばれるセロトニンとは?|セロトニンラボ