お手玉は日本伝統の遊びの1つとして、年代を問わず親しまれてきたものです。しかし、デジタルゲームが子供に人気の昨今、お手玉で遊ぶ子供を見かけることはとても少なくなりました。
お手玉にはいろいろな遊び方があり、形や中身もさまざまです。小さな子供でも安心して遊ぶことのできるお手玉は、受け継がれていくべき遊びであり、見直されるべきものでしょう。今回はお手玉の作り方について、詳しくご紹介します。簡単に作ることができるものばかりですので、ぜひお子さんと一緒に楽しみながら作ってみてください。
もくじ
【タイプ別】お手玉の作り方
お手玉には大きく分けて4つのタイプがあります。ここでは各タイプ別に、お手玉の作り方をご紹介します。
俵型
俵型のお手玉は、比較的簡単に作ることができるので、初心者の方にもおすすめです。
- 布(縦10センチ・横16センチ・あまり伸びないタイプの生地)
- 糸
- 針
- 中身(お米や小豆・乾燥トウモロコシなど)
の4つを用意するだけでOKです。
- 布を裏側を出して半分にし、端を縫い合わせる。
- 筒状の上の部分を縫い、糸を引っ張って絞る。
- 生地を折り返す。
- 開いている方の口の部分に糸を通しておく。
- 半分ぐらいまで中身を入れる。
- 通しておいた糸を引っ張り口を絞る。
- 出ている布を内側に織り込み、中身が出てこないように外側から縫い合わせる。
工程も非常に簡単で、ミシンなども必要ありません。学校の家庭科の授業で習ったという人もいるくらいですから、特別な技術も必要ありません。
布地は和柄のものや、ちりめんなどを使用すると和風に、コットンなどを使用すれば洋風に作ることができます。端切れの布を合わせて作ることもできるので、お好みのお手玉が簡単にできるでしょう。
座布団型
座布団型のお手玉はとても持ちやすく、形もかわいらしいことから人気のあるタイプです。俵型よりは少し難しくなりますが、布の合わせ方を間違えなければ、簡単に作ることができます。
- 布(4.5センチ×9センチのものを4枚)
- 糸
- 針
- 中身(お米や小豆・乾燥トウモロコシなど)
を用意します。布は2枚ずつ柄を変えると、出来上がりがかわいらしくなります。あまり伸び縮みしない生地がおすすめです。
- 2枚ずつ中表にした布をL字型に合わせる。
- 重なっている部分の辺を縫い合わせる。
- 上の生地を持ち上げて、立体的になるように辺と辺を縫い合わせる。
- もう1枚の同じように縫った布と合わせる。
- 1か所だけ縫い合わせずに中身を入れる。
- 中身がこぼれないように口の部分を縫い合わせる。
中身を入れるときには、じょうごを使うとこぼさずにうまく入れることができます。俵型より工程は多いですが、座布団型のお手玉は日本のお手玉の会の国際公認規格となっていて、競技用のお手玉として指定されています。本格的なお手玉づくりにぜひ挑戦してみてください。
かます型
かます型とは、きんちゃくのように上の口の部分を絞った形のお手玉のことです。見た目も可愛らしく、端切れの布でできるのでおすすめです。
- 布(9センチ×22センチ)
- カラーの糸
- 針
- 中身(お米や小豆・乾燥トウモロコシなど)
用意するものはこれだけです。
- 布を中表に半分に折って両端を縫い合わせる。
- 口の部分を3センチ折り返して上から2センチくらいのところを縫い合わせる(糸は両端10センチほど残しておく)
- 布をひっくり返して中身を詰める。
- 残しておいた糸を引っ張り口を絞る。
- カラーの糸や紐などで口を縛る。
中身は40グラム未満にすることがポイント。小さめのサイズなので、小さい子供にも扱いやすい大きさです。中身をドライフラワーなどにすれば、匂い袋として香りを楽しむこともできるアレンジが可能な形です。
まくら型
まくら型のお手玉は、見た目は座布団型に少し似ています。ただし使う布の枚数が少ないので、座布団型よりは簡単に作ることができます。座布団型はハードルが高いという方は、ぜひチャレンジしてみてください。
- 布(20センチ×10センチ)
- 糸
- 針
- 中身(お米や小豆・乾燥トウモロコシなど)
中身に、アイロンビーズやペレットなどを使用することもできます。
- 布を中表に半分に折り、右側を5センチほど残して縫い合わせる。
- 布を表に返し中身を半分くらいまで入れたら縫い代を中に織り込む。
- 開いている入り口をかがり縫いで縫う。
- 対角線上に隅を縫い合わせる。
1枚の布で簡単に作ることができ、見た目もとてもかわいらしいお手玉です。遊び用だけではなく、飾り用にしても素敵です。