文部科学省の提唱する「豊かな人間性」を家庭でどう身につけるのか - cocoiro(ココイロ) - Page 3

家庭教育で豊かな人間性を身につけるには

文部科学省の提唱する「家庭教育のあり方」

家庭教育は、「生きる力」の基礎を育成するための教育の出発点としています。一方、家庭での問題点として、遊びより進学のための勉強を重視するあまり、日常生活でのしつけや感性、道徳観といった本来家庭の役割であるとされるものまで教育を学校側に委ねる傾向があるようです。

だからこそ、家庭では家族で過ごす時間を多く持ち、一緒に生活やアクティビティをできる環境を整えることが大切です。具体的には、週休2日制や年次休暇や育児休暇の取得推進といった親がゆとりを持ち、家庭を大切にできる社会づくりを目指しています。

親は子供をどう教育したら良いのか

親が共働きで食事の時間、休みの日も子供と離れ離れで、子供と過ごす時間を持てていないのが日本の家庭の問題点の1つにあります。子供も大人も忙しい中でも、食事や外出などで子供と接する時間を作っていくべきです。

時間を共有する中で、叱るべきところは叱り、善悪の判断をつけさせ、自分自身で考え、行動する力を育む必要があります。人間性の教育に正解はありません。親が「豊かな人間性」を持った子供を育てるために、まず一緒に過ごす時間を作り、生き方の手本、模範を示してあげてはいかがでしょうか。

終わりに

本来、教育課程の修了を目的とする学校側に、人間的な成長や道徳心の向上まで求められ過ぎているかもしれません。学校側に頼り過ぎることなく、子供との時間を作り、子供の視点に立って教育していくことに家庭全体で取り組む必要があります。

参考
第1節 「確かな学力」と「豊かな心」を育成し,「生きる力」をはぐくむ学校教育を目指して|文部科学省
豊かな人間性をはぐくむ教育の創造に関する研究|広島県立教育センター
第2章 これからの家庭教育の在り方|文部科学省
子どもの豊かな人間性をはぐくむ 家庭教育の支援の在り方|奈良県立教育研究所
豊かな人間性(心)とは|DIVERSITY x CREATIVITY

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