学校では新しい学力観にどう対応する?
新しい学力観に対応するべく、実際に学校ではどのような措置が取られるのでしょうか。
「アクティブラーニング」を取り入れる
新しい学力観が盛り込まれた学習指導要領では、学校側が何を教えるかだけでなく、生徒が何ができるようになるか、どのように学ぶかについて工夫することの重要性についても掲げています。授業が子供にとって主体的で、深い学びとなるようにアクティブラーニングを採用し、今まで以上に授業を効率化しながら、授業内容の見直しに対する動きが教育現場でも始まっています。
教員の増員
新しい学力観を踏まえた授業を行うためにも、教員の増員が求められます。教員が学習指導要領の内容を正しく理解し、ほかの担当教科についても把握した上で、授業の研究に取り組む必要があります。特にアクティブラーニングを行うためには、準備するための時間も必要になるでしょう。
教員に対する教育も含め、学校の教育現場をいかに変化・普及させていくのかは、今後の課題の1つと言えます。
ICT(情報通信技術)機器をそろえる
アクティブラーニングを行ったり、学校での授業を効率的に進めるためにも、パソコンなどのICT機器の導入が求められています。パソコンを使うことで時間の短縮を図るだけでなく、子供が自主的に情報収集する姿勢を養うことができます。なかなか予算の関係ですぐに実現することは難しい部分もありますが、近い将来においてICT機器の設置は必要と言えるでしょう。
新しい学力観で子供の能力を引き出していこう
新しい学力観は、変化する社会の中で子供が生きていくためにも必要な教育法です。子供の個性や能力を伸ばし、自発的に行動する力を養うためにも、家庭で積極的に社会活動に参加させたり、学校の教育現場においても授業内容の見直しを柔軟に行うといった教育改革が求められます。新しい学力観で子供をサポートしましょう。
参考
我が国の文教施策生涯学習社会の課題と展望 -進む多様化と高度化|文部科学省
新しい学習指導要領等が目指す姿|文部科学省
3つのキーワードで新学習指導要領案を見る!〜「学びの質」に大きくシフトして必要になるものは?|ICT toolbox
新しい指導要領の「実現」に何が必要?|ベネッセ教育情報サイト