新しい学習指導要領が掲げる主な内容
次に、新しい学習指導要領が掲げている主な内容について紹介します。学習指導要領とは、学校教育法に基づいて国が定めた教育課程における基準のことで、学校の教育現場の指針となっているものです。子供が学校でどのようなことを学び、何を目的として教育がされているのかを、学習指導要領の内容を知ることで理解することができます。
子供が何を学び、何ができるようになるかを考える
「新しい学習指導要領等が目指す姿」の中で、文部科学省は育成すべき能力や資質として、「子供が何を学び、何ができるようになるか」の技能の重要性について示しています。
「何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)」
各教科等に関する個別の知識や技能などであり、身体的技能や芸術表現のための技能等も含む。基礎的・基本的な知識・技能を着実に獲得しながら、既存の知識・技能と関連付けたり組み合わせたりしていくことにより、知識・技能の定着を図るとともに、社会の様々な場面で活用できる知識・技能として体系化しながら身に付けていくことが重要である
(引用元:新しい学習指導要領等が目指す姿|文部科学省)
子供が学んだことをどのように生かしていくかは、子供が社会に出たときに、問題を発見して解決していくことへつながる技能と言えるでしょう。新しい学力観が盛り込まれた新しい学習指導要領では、変化の中で生きるために、子供の個性を認め、伸ばしていく教育法の重要性が掲げられています。
子供がどのように学び、サポートしていくか
子供が学んだことを将来社会で生かすためにも、「学び方」は重要な要素の1つです。例えば、小学校や中学校では1人の教員に対して複数の生徒を教えるという形が一般的ですが、ここで注目されているのが、「アクティブラーニング」です。
アクティブラーニングは新しい学習指導要領にも盛り込まれており、主体的かつ対話的な学びができているかどうか、深い学びが実現しているかどうかなど、学校側が教育法について改善することを求める内容となっています。学校側が子供をどのようにサポートしていくかも新しい学力観にとっての課題の1つです。