悪いインナーペアレントが引き起こす子供への影響
インナーペアレントは子供のころに親にどんな言葉をかけられたか、またどんな考え方の親に育てられたかによって良し悪しが変わってきます。悪いインナーペアレントが育ってしまうと、子供にはどのような影響が出てしまうのでしょうか?
倦怠感や「面倒くさい」気持ちが強くなる
片づけをしなくてはならないとき、宿題に取りかからなければならないとき、途端に「面倒だ」「やりたくない」という気持ちが強くなってしまい、結果的にやらなければならないにも関わらず、取り組むのが遅くなってしまうことがあります。実はこうした「面倒くさい」「やりたくない」「だるい」という気持ちに囚われてしまうのもインナーペアレントの影響だと言われています。
「○○をしよう」と思った瞬間に、「気持ちで行動させない」のを使命とする自分のインナーペアレントが瞬時に出てきてしまいます。
失敗を許せない気持ちを持つようになる
ありのままの自分を受け入れることができないインナーペアレントを持ってしまうと、何かにチャレンジして失敗したりしたときに、それを許したり糧にすることができなくなってしまいます。「やっぱりダメだった」「これからも何をしてもうまくいくはずがない」「失敗したのは自分に才能がないからだ」と、1度の失敗を自分自身で容赦なく責めてしまうのです。
育て方によっては、インナーペアレントは「何をやってもうまくできなければならない」「失敗は許されない」という強迫観念に似た性格を持つようになってしまうのです。
自信が持てず、常に危機感・欠乏観を持つようになる
自分を否定したり、受け入れられないインナーペアレントになってしまうと、現状の自分について受け入れたり許したりすることができなくなってしまいます。そうすると、いつまでも自信を持つことができず、常に何かしらの危機感や欠乏感を持っている状態になってしまいます。
「きちんとしなければならない」「失敗は許されない」という性格をインナーペアレントが持つことで、不完全だったり、できない自分を受け入れることができなくなってしまうのです。