子供の時に育まれる!誰しもが持つ「インナーペアレント」とは? - cocoiro(ココイロ) - Page 3

インナーペアレントの良し悪しとは?

インナーペアレントの良し悪しとは?
悪いインナーペアレントが育ってしまうと、前述したような悪影響が子供に出てしまう可能性があります。では、そもそも悪いインナーペアレントが育ってしまうのは、いったい何が原因なのでしょうか? また、子供のインナーペアレントを良いものにするためにはどのようにすれば良いのでしょうか?

悪いインナーペアレントが育つ原因

自分を受け入れることができなかったり、失敗を責め立ててしまうなど、悪いインナーペアレントが育ってしまう原因はやはり親にあります。インナーペアレントは子供のころに自分が見たり聞いたり接したりした親の言動や考え方から形成されていきます。

口うるさく「あれもこれも」と口出しする親の家庭に育てば、インナーペアレントもそのようになります。また、否定的な発言ばかりする親の元に育てば、インナーペアレントも否定的な発言をします。これらのインナーペアレントは、子供が大人になってからも変わらず影響し、離れて暮らすようになったとしても子供の心の中に居続けることになってしまいます。

良いインナーペアレントを育てるには

では、子供が小さいうちから良いインナーペアレントを育てていくためには、どうしたらいいのでしょうか? 子供のインナーペアレントを良いものに育てていくためには、子供のことを受け入れて許容するスタンスを親が持つ必要があります。

子供は成長の過程で当たり前のように間違いますし、さまざまな失敗もするでしょう。そんなときに「違うでしょ!」「こうしなさい!」「どうしてこのくらいできないの?」と、否定や批判を親がしてしまっては、悪いインナーペアレントが育ってしまいます。

「そうだね」「そんなときもあるよね」「今回は失敗だったけど、次にまた頑張ってチャレンジできれば良いよ」など、子供のありのままの状態を親が受け入れてくれる、認めてくれるという経験が、子供の良いインナーペアレントを育ててくれます。

良いインナーペアレントを持てるようになった子供は、困難や壁にぶつかっても「失敗しても、またやり直せば大丈夫」「次につなげられるヒントになった」と失敗を恐れず、自分に自信を持って物事に取り組むことができるようになります。

親が子供のありのままの気持ちや考えを受け入れ、認めてあげることで、子供のインナーペアレントも自分のことを認めてくれる存在として成長してくれるのです。

終わりに

誰しも自分の内側に持っているインナーペアレントがどのような性格を持つかは、子供のころに親から受ける影響が大きいです。自信を持って、自分の気持ちに正直に生きていけるような子供になってもらうには、まず親が子供を認め、受け入れてあげることがスタートとなります。

参考
アダルト・チルドレン-私の物語をつくり直す-|日本家政学会誌
多次元セラピーで 心の中に住む内なる子ども、父親・母親を癒す|多次元セラピー退行療法
インナーチャイルド・インナーペアレント|ヒプノセラピーで心を癒す
インナーペアレント1|アダルトチルドレンは克服できる
自己受容するために習慣化していただきたいたったひとつの事|Visionary Mind
IP(インナーペアレンツ)の妨害工作を笑え!|あるがままの自分を取り戻す

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ニーガタのオーモリ