家庭訪問に向けてどんなことを準備すればいいのか、悩む親もいるでしょう。最近では家庭訪問の内容にも変化が見られるようになりました。当記事では家庭訪問の目的や、現代の家庭訪問事情などについてご紹介します。
もくじ
家庭訪問とは?
家庭訪問とはどのような行事なのでしょうか? 基本情報を整理していきましょう。
家庭訪問には2種類ある!
家庭訪問とは担任の先生が自宅を訪問し、主に保護者と話す場です。内容によって、大きく2種類に分けられます。
(1)毎年決まった時期に行われる定期的なもの
家庭訪問は学校によって時期は異なりますが、毎年4月〜5月の学校行事とされている学校が多いでしょう。この時期はクラスや担任の先生など、学校の環境が変わります。新しい学年のスタートと同時に実施される、学校の恒例行事であると言えるでしょう。
(2)家庭の状況によって行われる臨時のもの
年間行事とは別で、必要に応じて実施される家庭訪問もあります。学校を長期間欠席したり、学校で気になることがあったりした場合に実施されます。
家庭訪問がない学校もある!その理由は?
親世代の人の中にも、子供のころに家庭訪問が行われた経験がある人も多いでしょう。しかし最近では家庭訪問が行われない学校もあるのです。
ベネッセ教育情報サイトでは、小学1年生~中学3年生の子供の保護者2,335人を対象に、家庭訪問の実情についてアンケート調査を行いました。「この1年で、家庭訪問(学校の先生による自宅訪問)はありましたか?」という問いに対する回答結果は以下のようになっています。
この1年で、家庭訪問(学校の先生による自宅訪問)はありましたか?
(引用元:家庭訪問の季節 先生を迎えるための準備は?|ベネッセ教育情報サイト)
小学1年生であっても、「家庭訪問がなかった」という回答は16.7%という結果になりました。どうして家庭訪問のない学校があるのでしょうか?
(1)私立学校など、学校と自宅が離れているから
私立学校の場合は、遠い地域からも通学する児童・生徒がいます。学校と自宅が離れている場合、家庭訪問は行われない可能性があるでしょう。
その場合は電話面談を実施するなど、形を変えて面談を実施している学校もあります。
(2)勉強時間を確保するため
授業の時間を確保するために、家庭訪問を行わない学校もあります。家庭訪問期間は短縮授業になる学校も多いでしょう。したがって、子供の勉強時間が減ってしまうのです。
授業時間を削るよりも、家庭訪問の時間を削ることを選ぶ学校もあるのです。