自分の理想を実現しやすくなる交渉力とは? - cocoiro(ココイロ)

自分の理想を実現しやすくなる交渉力とは?

企業に勤めるチームリーダーやマネージャー、経営者、個人事業主にとって必要なスキルの1つに「交渉力」が挙げられます。自分とまったく違う立場、考えを持つ人たちを説得させるためには、コミュニケーション力や思考力をフル活用した交渉力が非常に重要な鍵を握っているのです。

大人になって社会に出たときに役立つ交渉力は、子供のうちから鍛えておくことが大切。「お菓子を食べたい」「新しいおもちゃを買ってほしい」「友達の家へ遊びに行きたい」「家族で出かけたい」というように、日常生活の中で子供の交渉力を鍛えるためのチャンスはたくさんあります。

そこで当記事では、子供の交渉力を鍛えるトレーニング方法を紹介します。日常生活の中で子供と接するときには、両親も交渉力を意識しつつ、子供に考えさせる余地を与えることが重要です。

交渉力とは?

そもそも交渉力とは、お互いが納得できるところまで話し合いを進めるコミュニケーション力の1つです。交渉というのは、自分の提案に対して相手が「ノー」と受け入れを拒んだところからスタートします。相手がこちらの提案や意見を拒むのには明確な理由があるはずです。相手の言葉の裏に隠された意図や想いをくみ取る能力が必要になります。

そのため、「◯◯はどうですか?」「◯◯の場合は◯◯になりますが、どうでしょうか?」といった具合に、提案の引き出しをできるだけ多く用意しておくことが重要です。ここまでなら良い、という相手の妥協点にいかに近づけられるかが交渉力の鍵となるでしょう。

交渉力=コミュニケーション力? 教えていなくても子供に交渉力は備わっている?

例えば、親子間で「夜20時以降は何も食べてはいけない」というルールがあったとします。

お腹が空いて眠れない子供は、「どうにかして何か食べられないか」と考えるはずです。親に隠れてこっそり食べたら、見つかったときに怒られてしまいます。夜20時以降は何も食べてはいけないという決まりがある以上、自分から言い出すことは難しいです。どうしたら自分の望みを叶えられるだろうか、と子供は考えます。

こうした状況になったときに問題解決の糸口となるのが交渉力です。「そもそもなぜ、20時以降に食べてはいけないのか?」「虫歯になるから?」「食べた後に必ず歯を磨くことを持ちかけるのはどうか?」などという理由を考える思考力が身につきます。

また、「グミならどうか?」というように、これなら大丈夫だろうという提案をいくつか用意しておくことで、相手の出方に応じて臨機応変に対応できます。

子供は幼いながらも自分の望みを実現するためにどうすべきかといった交渉力を自然と磨いていきます。関連して、コミュニケーション力についての詳細は以下の記事を参考にしてみてください。

人望の厚い人に共通するコミュニケーション力とは? 鍛えられるもの?