体だけじゃない?! 子供の心の柔軟性を育てよう ( 2 )

考え方に柔軟性のある人の特徴とは

臨機応変に対応できる
考え方に柔軟性のある人は、自分と話し相手との意見が対立したときなどに、相手に合わせながら会話を進めていくことができます。「結論ありき」で進めるのではなく、頭の中で何パターンも話の展開を予想し、上手にお互いの意見をまとめます。

イレギュラーな仕事にも対応できる
会話だけでなく、仕事の場面でも、臨機応変に対応できる力が発揮されます。普段のルーティンと違う初めての仕事を振られたり、トラブルが発生したりしても、落ち着いて対応できます。

視野が広い
さまざまな可能性を考慮して考えを組み立てるのは、視野が広くないとできません。柔軟性のある人は、常に広い視野を持って会話や仕事の内容を見渡しています。そのため、たくさんの可能性に気づくことができるのです。

創造的な解決をする
視野が広く、さまざまな可能性を検討している結果、柔軟性のある人は問題に対して新しい解決策を生み出すことができます。硬直化・マニュアル化した考え方では創造的な解決は難しくなってきます。

柔軟性は進路決定にも影響を及ぼす?

柔軟性の特徴を列挙してみると、ビジネスの現場で役に立ちそうな、大人にとっても参考になる内容でした。それでは、子供にとって柔軟性はどのような影響を持つのでしょうか。

大学生の就職活動と柔軟性

大学生の就職活動において、柔軟性について調査した研究があります。それによると、進路に対する「確信度」と「柔軟性」はある程度対立し、学生の進路決定に影響を与えていたそうです。

進路決定の際には、希望進路を明確に決めていることと、一方で就職活動などの状況に合わせて柔軟に対応していくことも必要とされる。そこで本研究では、自分の希望進路にどれくらい確信を持っているかという進路決定の確信度と、一度決めた進路に固執しすぎず状況に応じて柔軟に対応していくことができる進路決定の柔軟性をとりあげた。

(引用元:女子大学生の就職活動における進路決定の確信度と柔軟性に影響する要因―自己効力感とソーシャルサポートに着目して―|十文字学園女子大学機関リポジトリ

「確信度」とは、「将来やりたい仕事を はっきり決めている」、「『自分にはこの道がよいのだ』と確信を持てる進路がある」、「人から『つきたい職業、やりたい仕事』を尋ねられ たら迷わずに答えることができる」、「自分の職業選択には確信を持っている」など、進路決定に対する自信のことを指します。

逆に、「柔軟性」は、希望する職業や仕事に就くことが難しそうなときには、すぐに切り替えて別の進路を考えるつもりだ」、「就職活動中でも臨機応変に進路希望を変更することができると思う」、「希望する進路はあまり限定せず、幅を持たせておきたい」、などという、就職活動の可能性に幅を持たせる考え方を生みます。

進路を決める際には、この確信度と柔軟性のバランスが大切です。両方を併せ持つ人物に成長した子供は、結果的に将来の可能性が広がると言えそうです。

子育てと柔軟性

子供たちにはまだ先の話で、親にとってのほうがより身近かもしれない子育て。現代では、自分が育ってきた価値観と、これから自分が子供を持って育てていくときに持つべき価値観とのギャップに悩む若者もいます。たとえば、自分の母親が専業主婦だったとしても、将来自分や自分の配偶者が専業主婦になるとは限りません。これからは共働きの家庭がさらに増えていくことを前提にすると、自分が育ってきた環境を、自分の子供を育てるときには再現できないと考えた方が現実的です。

そこで、自分が育ってきた価値観に固執するのか、新しい方法を見つける柔軟性を持つのか。どちらを選ぶのかによって、人生の選択肢は大きく変わってきます。子供たちが大きくなるころには、このような変化はさらに大きくなっているかもしれません。予測できない未来に対応していくためにも、柔軟性を持つことは大切になってきます。