海外の実情も紹介。学級崩壊を防ぐ親と先生に求められる「あり方」とは - cocoiro(ココイロ) - Page 2

海外の学級崩壊の実態は?!

海外の学級崩壊の実態は?!

国内の実情を紹介しましたが、海外ではどういった状況になっているのかについて紹介していきます。

アメリカの学級崩壊について

まずは、アメリカの例を見ていきましょう。もともと、アメリカは、1970年代以降、校内暴力・妊娠・薬物・教師への反抗等が社会問題になっていた時期も長かったのですが、1990年代から「ゼロトレランス方式」を導入し変化しました。「ゼロトレランス」の意味は、「寛容(tolerance)はゼロ(zero)」というもので、この考えの下、学校側は毅然とした態度で生徒と接し、規則を遵守させるようになりました。

「ゼロトレランス方式」とは、クリントン政権以来、米国の学校現場に導入されている教育理念及び教育実践を表現したもので、学校規律の違反行為に対するペナルティーの適用を基準化し、これを厳格に適用することで学校規律の維持を図ろうとする考え方

(引用元:『生徒指導メールマガジン』 第16号|文部科学省

アメリカの学校では、授業態度や学校内の言動、集団生活、他者との関わり方について厳しいルールが存在しています。もし、授業中に騒いだり、立ち歩いたり、暴力をふるえば、先生はその場で厳しく生徒に注意し、相応の措置を取ります。もし子供が何度も問題行動を起こした場合には、保護者と先生が話し合い、家庭内で指導することを求められます。最悪の場合には、退学を言い渡される可能性もあるのです。先生はこういったルールを徹底して子供たちに社会的規範を守らせ、授業の進行を担保するため、学級崩壊を未然に防ぐ傾向が強いのです。

また、学校側も、生徒の問題行為を治められなければ、ほかの保護者からクレームを受け、場合によっては管理能力を問われて教師が失職することもあります。こういった学校側と保護者側の指導や責任のバランスが、緊張感のある子供のしつけへとつながっているのがアメリカの学校です。

一方で、この徹底した方針によって、小学生の少女がステーキナイフを持ち込んだだけで児童観察施設に送り込まれるなどの事件も起きており、過剰な対応も問題となっています。

中国の学級崩壊について

中国では日本と同様、もしくはそれ以上に学級崩壊している事例があるようです。小学校ではなく、中学や高校での事例ですが、授業中にファーストフードやお菓子を食べたり、授業で使用するプリントが教室中にゴミのように捨てられていたり、男子生徒と女子生徒が抱き合ってキスをしていたり、ヘッドフォンやゲームに夢中になっている生徒もいるようです。クラスによっては、ここまで悪化してしまっているのが中国の実情のようです。