海外の実情も紹介。学級崩壊を防ぐ親と先生に求められる「あり方」とは

海外の実情も紹介。学級崩壊を防ぐ親と先生に求められる「あり方」とは

時折メディアで報じられる学級崩壊の問題。子供の通う学校のクラスで起こっている可能性もあるでしょう。なぜ学級崩壊は起こってしまうのか、どうしたら防げるのか、親や先生に求められる「あり方」についてお伝えします。

日本の学級崩壊の現状とは

国内で起こっている生徒の問題行動

文部科学省は、暴力行為・いじめ・出席停止・不登校・中途退学・自殺など国内の学校で起こっている問題について集計しています。

暴力行為では、59,456件(前年度56,806件)、生徒1000人当たりの発生件数は4.4件(前年度4.2件)。
いじめの認知件数は、323,808件(前年度 225,132件)と前年度より98,676 件増え、児童生徒1,000 人当たりの認知件数は、23.9件(前年度16.5件)になっています。
不登校児童は、小中学校で207,006人、高等学校で79,425人、全生徒数の1.4~1.5%に当たります。また、学校側から報告のあった自殺件数は244人に上っています。

(引用元:平成28 年度『児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』(速報値)について|文部科学省初等中等教育局児童生徒課

このように国内の学校は、多くの問題を抱えているのが実情です。この調査の平成2005年度と2015年度を比較すると、小学1年生は8.9倍、小学2年生は7.6倍、問題行動が増えています。年々、子供の問題行動が増えているのが実情です。

学級崩壊しているクラスの数

生徒を個別に見た際の問題件数は前述のとおりですが、クラス単位の問題である「学級崩壊」の件数はまた異なります。文部科学省は学級崩壊について「学級が集団教育の機能を果たせなくなってしまう状態」と定義されています。埼玉県教育委員会の行った「『学級がうまく機能しない状況』に関する調査」上で報告されている指導事例集では、調査において「学級がうまく機能しない状況」を授業を受けていない、教師の指示を聞かない、立ち歩き、教室からいなくなる、といった規定に基づき、その割合で総合的に学級崩壊を判断しました。

調査結果では、約7%もの学校で学級崩壊が起こっていました。また、発生学級率は約5%。つまり、20学級に1つ、学年で3クラス編成の学校の場合なら、だいたい1校につき1学級は、学級崩壊している計算になります。地域や学年に関係なく、すべてのクラスで学級崩壊が起こり得る可能性があります。

学級崩壊しているクラスの事例

学級崩壊しているクラスの事例にはどういったものがあるのでしょうか。小学校で最も悪化する可能性があるのが、高学年のクラスです。小学校高学年になると、ストレスや学校への反発から意図的にクラスを荒らすことがあります。

学級崩壊したある小学校高学年のクラスでは、授業中にも関わらず、授業を真面目に聞いている生徒はわずか数名です。居眠りをしたり、教室の後ろで隙に遊んだり、自由に音楽を聴いたり、生徒たちのやりたい放題になっていました。

また、ほかの事例では「日常的に暴言や喧嘩が起こる」「授業中に騒ぐ子がいる」「勝手にトイレに行く」「先生に唾を吐きかける」「怒られたことの腹いせに妊娠している先生に飛び蹴りする」といった行為が横行しているようです。授業がまともに実施できないだけでなく、先生にまで被害が及んでしまっています。