子供の「優しい心」を育むために親ができる3つのこと - cocoiro(ココイロ) - Page 2

子供の優しい心を育むのを阻害する3つのこと

親の関わり方によっては、子供の優しい心を育むのを阻害してしまうこともあります。子供の前では控えるべき行動をご紹介します。

親が他人の悪口を言う

まず、親が他人の悪口を言っている姿を目の当たりにすることが挙げられます。「あそこの家の人、すごく態度が悪いのよ」「お父さんって、どうしていつもああなのかしら」など、日々の生活において子供の前で他人の悪口を言ってはいないでしょうか?

実は子供のころから悪口を聞き続けていると、周囲の人や自分を取り巻いている環境に対して偏見を持ってしまう可能性があります。「男の人なんて……」「近所のあの人は……」と決めつけてしまったり、自分が対峙した訳でもない相手に対して不信感や警戒心を強く持つようになる可能性もあります。

他の子供と比較して自分の子供を褒める

子供を褒めて育てることは人格形成においても良いことだと言えます。しかし、子供を褒める際に他人と比較をして褒めてしまうことはあまり望ましくありません。

例えば、入試などの試験に子供が合格したとします。その子自身の頑張りを褒めるのは良いことですが、「あの家の子は落ちてしまったのね。やっぱりあの子は頭が良くなかったのよ。それに比べてあなたは本当に賢い」など、他人を見下すような話を織り交ぜて子供を持ち上げてしまうと、子供自身も「そうか!自分は他人よりも賢いから合格したんだ」という認識を持ってしまう可能性があります。これでは優しい心に育つのは難しくなるでしょう。

こうした場合、「他人と比較して優秀だよね」という話ではなく、純粋に本人が今まで頑張ってきたことを褒めるようにしましょう。

子供と目を合わせる回数が少ない

子供に「ねえ、お父さん」「ねえ、お母さん」と呼びかけられたとき、きちんと子供の方を向いて、目を合わせて話をするようにしていますか? 「何?」と返事だけして、顔や目線はスマートフォンやテレビの画面に夢中なんてことはないでしょうか?

ちょっとした返事や受け答えをするときに、きちんと子供へ顔や目線を向けていないと、子供は親に自分が「受け入れられている」「ちゃんと受け止めてくれている」という安心感を抱けなくなってしまいます。子供の心が不安定な状態に陥ってしまうと、優しい心を育むことは難しくなります。

子供とコミュニケーションを取るときは、きちんと顔や目線を子供に向けて、笑顔で話を聞いてあげるようにしましょう。