理想的なリーダーとは?子どものリーダーシップの育て方 - cocoiro(ココイロ) - Page 3

リーダーシップ力がある子の3つの特徴

リーダーシップ力がある子の3つの特徴

コミュニケーション能力が高い

リーダーとして、メンバーを目標に向かって引っ張っていくには高いコミュニケーション能力が必要です。

例えば、クラスの発表会で出し物の内容を決めるとき、意見がほとんど出なかったり、反対に意見が割れたりする場合があります。その際リーダーは、メンバーの声をよく聞き、意見を引き出したり、意見が対立する場合は説得したりする必要が出てきます。ときには妥協点を見つけることも必要になるでしょう。クラスとして目指す目標が決まった後は、リーダーはクラス内だけでなく、対外的にクラスの代表としても情報発信をしていかなければなりません。

リーダーシップは、リーダー1人だけではなくクラス全体の問題です。リーダーが目指す目標に対して仲間の理解や協力は欠かせません。粘り強くコミュニケーションをとっていくことで、仲間の共感を得るのです。

誠実で公平さがある

チャイルド・ファミリー・コンサルタントの山本直美氏は、真のリーダーに必要な資質として「公平さ」を指摘しています。

クラスの中で、仲のいい友達だけをひいきし、誰かが不利益な状況になるのをそのまま見過ごすようではいけません。そのような状況になれば、クラスの中でよく思わないメンバーが出てきて、対立が起こる可能性もあります。

リーダーは、一度決めた約束は守り、誰に対しても分け隔てなく接することができる人でなければなりません。誰かが不利益を被りそうな場面では、それを言葉にしたり、改善したりするために動く勇気を持っています。

誠実で、公平さを持つリーダーは周囲からの信頼も得られやすくなります。信頼は、メンバーがリーダーについていきたいと思える一番の条件です。どんなにいい目標やビジョンがあっても、リーダー1人では達成することはできません。リーダーが掲げる目標をメンバーが一緒に達成したいと思うのは、信頼関係が築かれているかどうかによります。

信頼関係を築く土台には、リーダーの資質として誠実さと公平さが求められるのです。

決断力がある

子供の世界でも、リーダーの決断力は重要です。リーダーが優柔不断では、クラスのメンバーは不安になることでしょう。目標の達成には、必要なときに必要なタイミングで決断することが求められます。

ときには間違うことがあったとしても、リーダーはクラスで進むべき方向性や目標を示す必要があります。トライ&エラーを繰り返していく中で、柔軟性を持って方向性を見つけていかなければなりません。

ドイツの研究で、小さなことでも日々自分で物事を決断している子供は、自尊心が高く、目的に向けて臨機応変に動ける傾向が強いことも分かっています。