リフレクションを繰り返し行うことで得られる効果
子供が夏休みの自由研究に煮詰まっているとき、なかなか勉強が進まないとき、サッカーのテクニックがうまくならずモヤモヤしているとき。多くのシーンで「リフレクション」と取り入れることによって、新たな発見や気づきがもたらされます。
「本当に今の練習方法は正しいのだろうか?」「リフティングとドリブル両方を練習したらどうか?」「苦手な算数から取り掛かって時間を短縮してみよう」「書き取り1ページを仕上げるのになぜこんなに時間がかかっているのか?」という具合に、仮説→検証する思考が当たり前にできるようになるのです。
リフレクションを行う際に注意すること
「リフレクション」を行うときに注意すべきポイントは下記の2つです。
失敗にとらわれない
「なぜできなかったのか」「もっとああすれば良かったのではないか」といった、過去の失敗やミス、過ちにとらわれないことが大切です。「リフレクション」は、本来、よりいい結果を残すためにどうすべきかを客観的に考える教育方法の1つです。
間違いばかりにフォーカスすると、「失敗=悪いこと」という意識が子供の脳に植え付けられてしまうかもしれません。子供の自主性を育むためにも、「過去」ではなく「未来」に目を向けましょう。
粗探しをしない
「◯◯のとき◯◯したのは誰?」「◯◯のとき◯◯だった人?」と、犯人探しや人の粗を探すのはやめましょう。サッカーや野球の試合の後、チームメンバー同士でゲームを振り返るときは、「次は◯◯したらどうだろう」というように、過去に実践しなかったアイデアを提案するように意識してみてください。
まとめ
企業での新人教育でも活用されている「リフレクション」は、子供の成長意欲を高める重要な教育メソッドの1つです。ぜひご家庭でも、子供自身に考えさせる「リフレクション」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
参考
『ふりかえり』と学習 -大学教育におけるふりかえり支援のために- Reflection and Learning: Fostering Reflective Learning in Japanese Higher Education|国立教育政策研究所
リフレクションの意味とは?|BIZHINT
教育現場でのリフレクションの活用 ~「本質的な気づき」を得るための思考法~|EDUPEDIA