子供の「計画力」を養うために親が持ちたい5つの素養 - cocoiro(ココイロ)

子供の「計画力」を養うために親が持ちたい5つの素養

子供を持つ親なら少なからず、「自律した子供に育ってもらいたい」と考えていることでしょう。今回は子供を自律した人間に育てていくために必要な「計画力」について、その必要性と、力をつけるために親が持っていたい5つの素養について解説していきます!

プロセスを明確化する力「計画力」

そもそも「計画力」は、いったいどのような力のことを指しているのでしょうか?

計画力とは?

「計画力」という言葉は、2006年から経済産業省が提唱している「社会人基礎力」の中の「考え抜く力」を構成する要素のうちの1つです。「社会人基礎力」は「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」と言われており、下記のとおり、3つの力・12の要素から成り立っています。

  • 「前に踏み出す力」:主体性・働きかけ力・実行力
  • 「考え抜く力」  :課題発見力・計画力・想像力
  • 「チームで働く力」:発信力・傾聴力・柔軟性・状況把握力・規律性・ストレスコントロール力

この中で「考え抜く力」に分類されている「計画力」は下記のとおり定義されています。

計画力
課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力

プロセスを明確化する利点

「計画力」と聞くと「スケジュールを立てられる・管理ができる」という感覚を持ってしまいますが、「社会人基礎力」の中ではプロセスを明らかにして準備する力のことだとうたっています。

夏休みの宿題や、学年が上がれば定期テストへ向けた準備など、どの世代においても計画を立てて作業に取り組むことは求められます。プロセスを明確にすることは、目標に向けて自分がしなければいけないタスクがどのくらいあるのか? それぞれにどのくらい時間がかけられるのか? それは目標までに達成が見込めそうか? など、計画を立てるにあたって必要な要素を考えることができるのです。

仕事でも求められるマルチタスクの力

また「計画力」の求められる、同時進行で物事を進めるマルチタスクの力は、社会人となって仕事を始めたとしても必要とされる能力です。仕事が思うように進捗しなかったり、そのせいでクライアントに損害が出るようなことになると、仕事が二度と来ないこともあります。

案件を同時に複数取り扱ったり、社外的な仕事をしながら後輩の育成など、社内的なプロジェクトにも関わる必要も出てきます。「計画力」は社会の一員として働いていく中でも持っていた方がいい能力でしょう。