家庭でもできる親のサポート
課題をこなすには子供1人では難しい場合があります。授業の一助となるように家庭で子供を教育できるのも反転授業の特徴です。
科目によって勉強法は異なりますが、授業のポイントや疑問点を動画によって知ることができるので、どのように学校で議論されるか予測を立てることが親にもできます。
親も動画を見られるため、内容の補足を与えられる
従来のように学校での勉強が主体で、家では予習・復習程度だった学習法と異なり、家庭での勉強が反転授業ではになります。学校で先生にしか聞けなかったことも、家庭で親と一緒になって課題について考えることで、課題の解答とポイントの補足説明が得られるというメリットがあるのが特徴です。
自主性を重んじる反転授業において、親の介入が自主性を阻んでしまうような印象があるかもしれませんが、決してそうではありません。むしろ、学習の理解度を高めることによって授業への関心を持たせる手助けとなるでしょう。
ネット環境と学習環境を整備
反転授業を円滑に実施するためには、オンライン学習に簡単にアクセスできるネット環境(広い帯域のインターネット回線整備、十分な数の情報端末)がすべての学習者に確保される必要があります。
反転授業には実施するための環境や教材、授業の展開方法など、今後も改善を要する課題が山積みです。試験的にタブレット端末の貸し出しを行う自治体もありますが、通信料なども含め、公立私立問わず平等な反転授業を実施するには反転授業の成功例を増やしていくことが大切です。
おわりに
反転授業を行うことで時間的な余裕が子供たちに生まれます。勉強によって何を実現したいかという目的を明確にする必要があります。
学校側の授業づくりで考慮すべきことは、各教科の授業の質や内容だけに焦点を当てるのではなく、生徒自身が目的を持って学習を通して深く考えられる力を育ませることが重要です。
反転授業はテストや定期考査という機会だけではなく、日常でも理解の確認を行うことによって理解度のチェックができるのでおすすめです。
参考
反転授業とブレンド型学習|キミのミライ発見
教育の情報化について―現状と課題―|文部科学省
アクティブ・ラーニング(2)学び合い 反転授業の現場から|西日本新聞
小学校理科における反転授業プログラムの開発:小学校第5学年「電流の動き」事例|日本科学教育学会研究会研究報告