勉強に自主性と楽しさをもっとプラス!反転授業の効果とメリットとは ( 2 )

反転授業の効果とメリット

反転授業の効果とメリット
子供たちが積極的に授業に参加するメリットはたくさんあります。先にも述べてきましたが、まずは自宅学習では、子供たちの主体的な学習活動が育まれます。また、グループワークなどを行う授業では応用課題に取り組むことにより、知識の活用能力や思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力の養成が期待できるでしょう。

また、教師にとっても子供たち個々の学習状況や到達度の把握がしやすく、個別の指導に役立てることができます。反転授業の感想として親からは以下のような意見が寄せられています。

  • 子供たちの順応性、好奇心に合致して効率が良い
  • 分からないところを繰り返し見直すことができるので、復習もできる
  • 親も授業を見られる

家庭でサポートできる時間の余裕のある親にとって、先生の授業が見られるのは大きなメリットです。また、子供が学習でつまづいているところを明確化し、正しい方向へ導くという役割を親が担うことができます。従来型の先生による一方通行の授業ではできなかったことです。

また、授業に求めるものもそれぞれの親によって異なりますが、共通して子供の学習に期待することとして以下のような声があります。

  • 主体的な学習姿勢、高いコミュニケーション力が子供に身に付くことを期待
  • 積極的な姿勢を身につけさせることで、将来的にさまざまな局面で活用させたい(入試の面接や就職のディベートなど)
  • 反転授業によって子供が分からないところで挫折することを未然に防ぎたい
  • 自宅で予習をすることを習慣化させたい

高いコミュニケーション能力が将来どのように役に立つかは未知数ですが、多様化する入試制度においては、知識の詰め込みだけでなく、豊かな人間性を見る推薦入試などでも、有利に働くのではないでしょうか。

反復学習で理解度を向上

授業を動画化することで、子供の主体的な学習や復学習を可能にし、理解度の向上に役立ちます。学力下位の生徒には、分からなければ複数回動画を見せることで授業内容を定着させられるという効果があります。学力上位の生徒は先の授業の動画を見て予習しておくことにより、さらなる学力向上を図ることができるでしょう。

動画による学習には以下のようなメリットがあります。

  • 繰り返し学習できる
  • 学習の習得度を授業で再確認できる
  • 自分の力で予習できない生徒を支援できる

インターネット接続などのインフラ整備さえしっかりしておけば、どこでも勉強できるというのが最大の特徴です。

「分からない」は自己解決でなく学校で

分からないことがあったときに、従来型では運良く先生に質問できた場合を除いて大抵は分からないまま疑問を疑問のまま授業が進んでいってしまうというのが常態でした。

理科における反転授業後のアンケートでは、子供たちから以下のような意見が寄せられています。

学習の充実につながることに言及した記述
家で見ることで自分の考えをもって授業に臨むからわかりやすくなる。
授業では、わからないときに聞きにくいけど、何回も見直すことができるからよく理解できる。
実験の課題がとても頭に入って実験できる。
動画だと、抵抗を水車に例えた話なども具体的に見ることができて納得した。
じっくり実験に取り組むので、新たな実験の視点に気づくことができる。
言葉を先に覚えられるので、授業で使う言葉がよく分かった。
図や音があってわかりやすい。
注目点を強調してくれているのがわかりやすい。
復習ができて学んだことがよくわかる。
応用実験までできたので,電磁石のことがよく分かった。

学習意欲の向上につながることに言及した記述
早く実験をしたいと思った。
理科の授業が楽しみになった。
理科の授業がもっと好きになった。
面白いから何回も見たくなる.

個々の探究活動に集中できることに言及した記述
自分のペースで学習ができる。
授業が速く進む。
何をするのかがわかっているから実験時間が長くなる授業ではわからないときに聞きにくいけど、何回も見直すことができるからよく理解できる

(引用元:小学校理科における反転授業プログラムの開発:小学校第5学年「電流の動き」事例|日本科学教育学会研究会研究報告

親の力量次第でほかの子と差をつけられる

ある評価基準に則って学習者の能力によって差が生まれた従来の詰め込み型授業と違い、反転授業では別の気づきを育むことで個性を伸ばし、ほかの子供と良い意味で差をつけることができます。

親が反転授業に関してサポートすべきことは、主体的に家庭で学習するようにコミュニケーションを十分にとって学習意欲を促すことです。テストの点数に一喜一憂する従来の教育と違って、理解ある親の積極的な介入によって子供が自主的に勉強する楽しさを知るようになるでしょう。