近視になったときの治療法
子供がもし近視になった場合は、どのような治療法があるのでしょうか。詳しく見てみましょう。
近視を進行させないために適切なメガネを選ぶ
まずは近視をそれ以上進行させないために、適切なメガネを着用する対応策が一般的です。子供が見にくそうに目を細めてばかりいると、余計に目に負担がかかり、近視化を助長させてしまいます。眼科で眼鏡処方をしてもらい、処方箋をもとに眼鏡店で適切なメガネを購入するようにしましょう。
点眼液での治療
近視はいったん進行してしまうと回復は難しいとされていますが、仮性近視の場合であれば、点眼治療で回復する場合があります。就眠前に点眼し、ピントをあわせる毛様体筋を緩ませることで遠くを見ているような状態にし、仮性近視を緩和させる効果が期待できます。
視力回復トレーニング
遠くと近くを交互に繰り返し見たり、目を上下左右に交互に動かすなど、視力回復トレーニングを自宅で行うことで、近視の進行予防につながると言われています。遠くの景色を眺めるといった動作を1日数回、数分間行うことで、眼筋を動かして毛様体筋を積極的に働かせ、目の調節機能の緊張を緩和する効果が期待できます。
手術治療
近視や乱視に効果的と言われているのが、エキシマレーザーによるレーシック手術です。日本では1999年頃から施術が始まり、ピーク時には年間45万件もの施術が行われました。視力改善が早く、痛みも少ないため、今でも屈折矯正手術の主流となっています。
ほかにも、目の中に眼内レンズを埋め込むフェイキックIOLと呼ばれる手術があり、日本では2010年2月に厚生労働省で正式に認可されています。レーシックが不可能な強度の近視への施術が可能で、視力に合わせてレンズの調整が可能な手術となっています。
子供の近視は生活習慣の見直しで進行を遅らせる!
子供の近視の原因は、環境要因や遺伝要因がありますが、どちらも適切な予防と対策により、近視の進行を遅らせることができます。まずは生活習慣の見直しから始め、子供の近視の悩みを解消してみてはいかがでしょうか。
参考
子供が近視といわれたら|公益社団法人 日本眼科医会
子どもの近視に予防の可能性 外遊び2時間で発症減|NIKKEI STYLE
子どもの近視は治る、治らない? 予防はできるの?|ベネッセ教育情報サイト
近視の進行予防と治療|医療法人社団 医新会
近視について|日本弱視斜視学会