子供の近視について、近年では低年齢化が進んでいると言われています。パソコンやゲームの使用なども近視の原因とされていますが、これ以上近視を進行させないためにはどうしたら良いのでしょうか。今回は、子供の近視の原因や予防法などについて紹介します。
子供の近視について
子供の近視とは、そもそもどのようなものなのでしょうか。近視は治るのでしょうか。近視の仕組みなどについて詳しく見てみましょう。
近視とは
人間の目は、カメラと同じような構造になっています。カメラのレンズに相当するものを水晶体、フィルムに相当するものを網膜といいます。カメラで写真を撮るときはレンズが前後に動いてピントを合わせますが、人間の目では、水晶体がその厚みを増すことにより、無意識のうちにピントを合わせてものを鮮明に見ているのです。この働きを目の”調節”といいます。
調節をしない状態で遠くを見たとき、網膜にきちんとピントが合う屈折状態の人を「正視」といいます。正視の人は遠くがよく見えるわけですが、実際には網膜にピントがきちんと合う人は少なく、大多数は屈折異常です。屈折異常では、網膜にピントが合わず、網膜の前後でピントが合ってしまいます。
網膜の前にピントが合う屈折状態の人を「近視」といい、逆に網膜の後ろにピントがくる人を「遠視」といいます。
(引用元:近視と遠視、どうちがうの?正視ってなに?|公益社団法人 日本眼科医会)
近視には近くのものが見えやすく、遠くのものが見えにくいという特徴がありますが、物を見るときの焦点を合わせる際の屈折異常によって起こるものと言われています。
近視は治るものなの?
近視は完全に治すことは難しく、眼科などでは進行を抑制するための点眼液が処方されるのが一般的です。「仮性近視」と呼ばれる近視に近い症状のものは点眼液で治すことが可能とされていますが、一度近視になってしまった場合は、完全に治すのは難しいとされています。