逆上がりのできない原因とは?
逆上がりは全身の筋肉をうまく利用して行います。逆上がりを練習する上で知っておきたいのは、逆上がりができない原因です。その原因を知っておくことで、どのようなサポートをすればいいのかが見えてきます。ここでは逆上がりのできない原因を3つご紹介します。
筋力が足りない
逆上がりをする上で最も必要な筋肉は、
- 腕力
- 腹筋
- 背筋
だと言われています。
逆に、これらの筋力がある子供は、無理にでも体を持ち上げて逆上がりができていしまいますが、これは非常に稀なケースです。通常はあまり筋肉が発達していない状態の子供が多いので、逆上がりをするためには、踏み切りと振り上げのタイミングと反動を利用して、素早く回るということが必要になります。
いきなり鉄棒を前にして、やれと言われてもできないのが現実。実際に鉄棒を使った練習よりも、体全体の筋肉を使うような練習や体の使い方を覚える練習をしてからの方が、スムーズに取り組むことができます。
踏み切りと振り上げの反動が上手く使えない
踏み切りと振り上げの反動は、タイミングがずれると肘が伸びて足が下に落ちてしまいます。
- 踏み切る
- 足を振り上げる
- 腕で体を引きつける
- 反動で足を頭の上にあげる
この一連の動作がうまくできないと、逆上がりはできません。昔は木登りなどでこの一連の動作を知らないうちに覚えていることが多かったような気がします。
近年では、木登りなどはなかなかできませんし、危ないからといって禁止している学校などもあります。そのため、日常生活であまり経験しない体の動かし方を、すぐに習得することはとても難しいことなのです。
鉄棒の高さが合っていない
練習する際の鉄棒の高さも、重要なポイントです。逆上がりの練習に最も適した鉄棒の高さは、自分の腰から胸の間の高さです。この高さを間違えてしまうと、脇が上手く締まらず、鉄棒とへその距離が広がってしまいます。そうすると遠心力をうまく使えないので、けんすいのように体を引きつける相当の腕力が必要になってしまうのです。
逆上がりを練習する際は、高さが低い方が練習しやすく、成功する確率も高くなってきます。初めての場合やなかなかうまくいかない場合は、おへその位置と鉄棒の位置ができるだけ近くなる高さを選んで行うようにしましょう。