【定番】これだけはおさえておきたい!日本のおすすめ昔話絵本4選
『ももたろう』(福音館書店)
ばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。桃をもちかえって切ろうとしたら、なんと桃からかわいい男の子が生まれました。
「桃太郎」と名付けられた男の子は、おばあさんとおじいさんが用意してくれたおかゆや魚を食べて、どんどん大きくなり、立派に成長します。そんなある日、桃太郎は鬼が島の鬼が悪事をはたらいていると聞き、鬼退治にでかけることに……。
(引用元:ももたろう|福音館書店)
「じゃくっ」「てくてく」「どんぶらこ」といったオノマトペは、幼い子供の印象に残りやすく、言語感覚が養われていきます。
『かさじぞう』(童心社)
むかしむかし、あるところに、貧乏だけど清い心を持ったおじいさんとおばあさんがいました。ある年の大晦日(おおみそか)。おじいさんとおばあさんは、2人で5つのかさを作りました。それらを町で売り、お正月のおもちを買うつもりだったのです。
作った5つの傘を持って村はずれまで来ると、頭にも肩にも雪が積もったお地蔵さまが6つ並んでいました。「お地蔵さま。雪が降って寒かろうな。せめて、このかさをかぶってくだされ」自分たちがお正月のお餅を買うために作ったすべてのかさを、お地蔵さまにかぶせてあげたのです。そして……。
(引用元:かさじぞう|童心社)
自分がどんな状況に置かれていても、常に相手の気持ちを慮ることのできる人としてのあり方を教えてくれる1冊です。
『花咲かじいさん』(講談社)
おじいさんとおばあさんある日、おばあさんは川で立派な箱に入った子犬を拾います。シロと名づけ、かわいがるうちに、シロは「おじいさん、わたしにのっておくれ」と話します。シロがおじいさんが「ここほれ、わんわん」と言って、土のなかを掘ると、そこには大判小判の山が……!!
それを知った、隣に住むなまけ者のいじわるなおじいさんとおばあさん。シロに宝を掘らせようとシロを山へ連れていきます。すると……?
(引用元:花咲かじいさん|講談社
人の心を疑わない優しい心を持ったおじいさんとばあさんからたくさんの愛情を注がれて大切に育てられたシロ。おじいさんとおばあさんの清い心が、最後に満開の桜を咲かせるお話です。おもちゃの取り合いで兄弟喧嘩が多いときなどに読んであげてみてはいかがでしょうか?
『つるのおんがえし』(偕成社)
『つるのおんがえし』は、雪の多い山里に住む心優しいおじいさんとおばあさんのお話。
おじいさんが山で芝刈りをして家に帰る途中、罠にかかって飛べずにいる1羽の鶴がいました。
その様子を見かねたおじいさんは、その罠を外してあげたのです。その晩、帰り道での話をおばあさんに話していると、玄関の戸を叩く音が。扉を開けると、そこには肩にも頭にも雪が積もった1人の少女が。身寄りのない少女を快く受け入れ、わが子のように愛情を注いだおじいさんとおばあさん。
そして少女は……。
(引用元:つるのおんがえし|偕成社)
人間に命を助けられたつるが、自分の羽をぬいて美しい布を織る、美しくも儚に物語です。『つるのおんがえし』は、アメリカやイギリスでも翻訳版が発売されるほど、世界でも人気を誇る民話の1つです。