考えられる夜泣きの原因
赤ちゃんの夜泣きには時期や期間に規則性がないように、その原因についても明確に説明することができません。ただ、睡眠サイクルが未熟であるために浅い眠りであるレム睡眠が多く、大人でも夢をみることが多いレム睡眠で起きて夜泣きするのではないかと言われています。
ただ、夜泣きには一時的にみられるものと毎日決まってみられるものがあり、その原因についてはさまざまなものがあると考えられています。夜泣きの原因として考えられるものについて説明します。
睡眠リズムが整っていない
赤ちゃんは、ミルクを飲んでお腹がいっぱいになれば寝るというサイクルを繰り返しているので、大人のような睡眠のリズムが整っておらず、睡眠時間帯もまちまちです。そのため夜中に起きて突然泣くということもあります。
赤ちゃんの頃は自由に睡眠をとらせることがほとんどですが、生活リズムや睡眠リズムを整えるためには、大人と同様に、朝起きる時間を決めて徐々に慣れさせていく必要があります。
昼間に刺激を受けて興奮をした
生後6ヵ月を過ぎると脳が著しく発達するようになります。昼間起きている時間帯に受けた刺激を睡眠中に脳で処理している際に、刺激が大きすぎて夜泣きすることがあると言われています。
初めて車や電車に乗った、デパートやスーパーなど人混みの中を経験した、など昼間に受けた刺激が大きすぎて興奮して夜泣きするということもあります。環境の変化が夜泣きを引き起こすことがあるということも理解しておきましょう。
ストレス
スヤスヤ眠る赤ちゃんにはストレスなど何もないように思えますが、実は大人並みにストレスを感じることがあり、それが夜泣きを引き起こす1つの原因になっているとも考えられます。
「オムツが汚れたまま、汗をかいたまま、長い時間放置された」「気持ちよく寝ているのに起こされた」「いつも周りが慌ただしい」など、さまざまな理由によってストレスを感じることがあります。赤ちゃんの眠りは浅いので、ストレスの原因が蘇ることによって大泣きすることもあります。
赤ちゃんの夜泣きを止める対策方法
赤ちゃんの夜泣きで一番大変なのは、日中にぐずったときにあやしたり、ミルクをあげたりする方法では、なかなか泣き止んでくれず、明確な解決法がみつからないことです。
特に毎日のように長時間にわたって夜泣きする赤ちゃんへの対応は大変です。確実に夜泣きを止める方法を探すのは難しいことですが、少しでも赤ちゃんの夜泣きを軽減するためにいくつかの対策方法を紹介しましょう。
授乳をする
赤ちゃんはおっぱいやミルクを与えるとお腹がいっぱいになって寝付くことが多いものです。お腹がいっぱいであっても夜泣きすることはありますが、乳首を口に含ませることによって安心して眠りにつくこともあります。
お茶や白湯でも効果が得られることもあるため、寝る前に夜泣き対策用の飲み物を準備しておいて泣いたらすぐに与えるのも1つの方法と言えるでしょう。
抱っこしてユラユラする
赤ちゃんが夜中に泣きだしてなかなか泣き止まない時、ほとんどのママやパパは抱き上げてあやすことでしょう。抱っこしてユラユラしてあげると赤ちゃんは安心して落ち着くことがあります。
優しい言葉をかけながら愛情をこめて抱っこしてあげましょう。長い時は30分以上の抱っことなることもありますが、パパやママのイライラが伝わらないようおおらかな気持ちで抱っこしてあげることが大切です。
音を立てて気をそらす
赤ちゃんが夜泣きをする場合、浅い眠りと覚醒の間で意識がはっきりしていないことがあります。抱っこしたり、子守唄を歌ったりしても効果がない場合は、音を立てて赤ちゃんを起こして気をそらすのも1つの方法です。
静かな音楽やオルゴールの音など、赤ちゃんを怖がらせることのない音を聞かせてあげましょう。音に気付いて赤ちゃんが我に返り、泣き止むことを目的としているので音楽のジャンルや音量には注意が必要です。