入学までに用意したいものリスト
では実際に、どのようなものを用意しなければいけないのでしょうか? いくつかの項目に分けて、用意したいものと注意点をご紹介します。
学用品
小学校入学の際に必要となる学用品がいくつかあります。
- 絵の具セット
- 書道用具(学校による)
- 鍵盤ハーモニカ
- お道具箱
- 探検バッグ(学校による) など
一番嬉しいのは、今まで使っていたものや、兄姉のものをそのまま使えることなのですが、小学校の入学の場合、「できればみんなと同じ様式のものを」と新品を指定されるケースが少なくありません。絵の具セットなどの場合は、学校で一括購入してくれることもありますが、自分で購入するとなると、絵の具や筆の種類、パレットの形式などを指定されることもあります。まずは自分で購入するのか、学校で購入できるのかがポイントです。同じ時期に皆が買い求めるので、柄やデザインなどが選べないなんていうこともありますので、注意が必要です。
ランドセル
ランドセルは基本的に細かい指定はありません。子供の好みに合ったものを使用することができます。私立の小学校の場合は、学校指定のケースがありますが、公立の場合はあまりうるさく言われることはありません。ただし、ランドセルもピンキリです。人気の高いシリーズや流行のデザイン・色などは、早めに売り切れてしまうことがあります。ランドセルについては、年長の夏頃までに子供の意見を聞き、早めに選び始めることがポイントです。
文房具
- 筆箱
- ノート
- 鉛筆
- 下敷き
これらの文房具も、できれば学校説明会が終了してから購入することをおすすめします。
- 筆箱と下敷きは柄の入っているものは禁止だといわれた。
- ノートは学校で一括購入するので、自分で買う必要はないといわれた。
- 鉛筆は2Bという指定があり、キャラクターのものはダメだった。
このように、学校によってはかなり細かく指定されるケースもあります。入学準備時期になると、多くの売り場では様々な文房具が売り出されますが、先走って購入してしまうことのないように、注意が必要です。
体操服
学校によっては、氏名の刺繍を入れなければいけないケースや、販売する店舗が決まっていて、そこでしか買えないといったケースもあります。筆者の場合、息子の小学校が「体育の授業がある日は体操服で登校する」という学校だったので、当然1セットでは足りず、半そでの上下・長袖の上下を2セットずつ購入しなければいけませんでした。小学校1年生の場合、だいたい110~130のサイズが多いので、「入荷するまでに少し時間がかかります」と品切れの状態になってしまっていました。学校の説明会のときに、購入できることもありますが、何といってもポイントは値段が高いことです。指定の体操着を何セットか購入する場合は、おおよそ20,000円前後の費用がかかることが多いといわれています。市販のものでOKの場合は別ですが、指定の場合は少し早目に準備する必要があります。
バッグ関係
もっとも手間と時間がかかるのがバッグ関係です。給食袋・サブバッグ・上履き入れなどが一般的で、特に給食袋やサブバッグの場合は、大きさをある程度指定されるケースが多いです。
- マチ付のサブバッグを作らなければいけなかった。市販でマチ付のものがなく、結局自分で作った。
- 材料を買うお店が近くになかったので、かなり遠方まで行き、材料を購入しなければいけなかった。
- ミシンを持っていなかったので、バッグを作るためにミシンを購入する羽目になった。
- 柄ものはNG、布地の材質もある程度指定があったので、探すのに時間がかかった。
筆者も含め、友人達で裁縫の苦手な人には、大きな負担となるのは想像に難くありません。準備に時間がかかることを覚えておきましょう。入学前になると、代行でバッグの制作を行ってくれる業者などもありますが、そこはやはり費用がかかります。学校説明会で指定があった場合は、できる限りその指定に則ったものを準備するようにしましょう。
学習机
学習机に関しては、各家庭の状況に合わせて準備するかしないかを決めましょう。ただし、できれば確保したいのは、ランドセルの置き場です。子供に自分の身の回りのことを自分でできるようにさせるためにも、置き場所を確保することはとても重要です。小学校1年生の頃は、宿題は親が見てあげることも多いので、勉強はリビングで行うというケースも珍しくありません。学習机はあれば便利ですが、もし購入するのであれば、高校生まで使えるようなデザインのものを選ぶようにしましょう。
- ランドセルのラックだけを購入し、勉強はリビングでやっていたので学習机は購入しなかった。
- 教科書の置き場も兼ねて、学習机を購入した。
- 勉強する習慣をつけさせたかったので、小学校入学のタイミングで学習机を買った。
など、各家庭ごとの状況や方針に合わせて、検討することがポイントです。
洋服
洋服は入学式用のフォーマルスーツと、学校へ来ていく普段着を準備する必要があります。幼稚園の場合は園服や制服があったりすることが多いので、普段着をあまり持っていなかったりするケースもあります。フォーマルスーツに関しては、多くの家庭が卒園式と同じ物を着せたりすることがほとんどです。卒園式が園服で、フォーマルスーツを着ない場合は、入学式用に準備する必要があります。
女の子の場合
フォーマルだからといって、あまりにも華美なデザインや色のものは控えましょう。学校の入学式という厳かな雰囲気に合うワンピースやスーツが望ましいです。女の子の場合、靴も服に合わせて購入するケースが多いようです。普段着は動きやすく、着替えのしやすいデザインを選びましょう。私服だからといって、あまり派手な物は控えるべきです。
男の子の場合
男の子のスーツは、ひざ丈のズボンがほとんどです。ネクタイのデザインや、インナーのシャツなどで差をつけましょう。靴は改めてフォーマル用のものを購入する家庭もありますが、普段あまり履かないのであれば、小学校入学用に購入した運動靴でも問題はありません。普段着はとにかく動きやすいものを用意しましょう。絵の具や給食などで汚すことも多いので、あまり高価な物は必要ないと言えます。
入学までに子供が準備しておきたいこと
子供にとって小学校の入学は大きな環境の変化です。初めてのことばかりで戸惑ったり、不安になることもあります。少しでもできることが増えれば、環境に慣れるのも大変ではないかもしれません。ここでは入学までに子供が準備しておきたいことを5つご紹介します。
ひらがなの習得
学校によって異なりますが、多くの学校では「自分の名前だけでも書けるように」と言われることが少なくありません。保育園や幼稚園の方針によって、入学前にひらがなを習わないこともあります。
- 保育園では持ち物にはマークをつけるだけだった。ひらがなを勉強しない保育園だったので、子供が戸惑ってしまった。(男の子のママ)
- できる子とできない子の差が激しかった。「自分はできない」と子供が落ち込んでしまった。(女の子のママ)
自分のロッカーや下駄箱の場所の名前がわからなかったり、学校のプリントに名前が書けないとなると、子供にとっては不安材料にしかなりません。50音すべてができなくてはいけないということはないので、せめて自分の名前だけでも読めて書けるように準備をしておきましょう。
時間を決めてご飯を食べる習慣
小学校では多くの学校が給食を採用しています。給食の時間はおよそ40分~45分で、食べる時間プラス配膳も含めての時間なので、実際に食べる時間は20分程度です。決められた時間内にご飯を食べるという習慣がないと、少々厳しいものがあるのが現実です。親としては、時間より量を重視しがちですが、食べるのが遅くて全部食べられない、昼休みまでかかってしまうということが考えられます。できれば家庭でもある程度の時間内で食べられるように、準備しておくと安心です。
早寝・早起きの習慣
最近の小学校で問題視されているのは、朝起きられずに朝食を抜いて来たり、午前中でも眠そうにしている子供がいるということです。家庭の事情によっては、あまり早く寝るということは難しい場合もありますが、学校が始まると、子供はとても疲れます。できる限り早寝早起きの習慣をつけ、余裕を持って登校できるような環境を作ってあげることも大切です。
1人でのトイレトレーニング
学校では当然のことながら、1人でトイレができることが求められます。注意したいのは和式トイレを使用するケースが多いことです。洋式トイレに慣れた子供が、和式トイレを使えず我慢してしまう……なんてこともあるのです。ズボンを全部脱いでトイレに行く習慣のある子供や、洋式トイレしか使用したことのない子供は、できるだけ和式トイレを利用できるよう、トレーニングが必要になります。
交通ルールの理解
バスや電車などを使って通学する場合でも、徒歩で通学する場合でも、交通ルールを理解することはとても重要です。特に幼稚園バスを利用していた子供や、保育園の送迎がマイカーだった子供の場合、横断歩道や信号に無頓着なケースが考えられます。筆者の通っていた保育園はほとんどの子がマイカーでの送迎だったので、ママ達はみんな苦労していました。
- 一人で登校できるように、学校までの道のりを入学前に一緒に歩いてみる。
- 横断歩道で手を上げる、信号を守る、左右の安全確認などを徹底的に教える。
- 登校班がなければ、入学してから1ヵ月くらいは学校まで一緒に登校する。
など、子供に交通ルールをきちんと教えておくことはとても重要な準備の1つです。