モンテッソーリ教育の教具とは?おすすめの教具・おもちゃ15選 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

モンテッソーリ教育におすすめの教具15選

モンテッソーリ教育では、教育法の種類によって、使う教具が異なると言われています。それぞれの教育法と教具の関係について理解し、モンテッソーリ教育を身近に感じてみましょう。

日常生活の練習におすすめの教具

モンテッソーリ教育では「日常生活の練習」と呼ばれる時間があります。0歳~1歳半の子供は、体全体を使ってハイハイをしたり、ずり這いや歩行など、子供の成長過程によって体を動かせる範囲が変わってきます。まずは運動できるように体を動かしてみたり、手や指を使って物を握ったり落としたり、叩いたりするなど、日常生活の練習を行います。

日常生活の練習では、子供に合うサイズの用具を使用しながら、子供の感覚を刺激し、物にふれさせることで慣れさせていくことから始めていきます。

シール貼り

日常生活の練習におすすめの教具が「シール貼り」です。シールをつまんで、はがして、貼るという一連の動作は、指先を動かす練習だけでなく、集中力を養う効果も期待できます。枠に合わせてシールを貼るのが基本ですが、枠の外など、好きな場所にシールを貼るのも良いでしょう。

紐通し

「紐通し」の教具も、日常生活の練習としておすすめです。子供は色や形を見ながら、手を使って理解し、紐を通していきます。ビーズは大きいものや小さいもの、紐は長いものや短いものなどがあるので、頭の体操としてもおすすめです。

着衣枠

ボタンやファスナー、蝶結び、ホックといった、一人で着替えるためにできるようにならなくてはいけない細かい作業が一気に練習できます。何度も何度も繰り返し練習できるうえ、場所をとらないのが利点です。

感覚教育におすすめの教具

モンテッソーリ教育の中でも「感覚教育」は特に重要なポイントとなります。大阪大学教育学年報の中には以下のような記述があります。

モンテッソーリは、触覚と筋肉運動という身体感覚によって数字を書く準備をするための教具として「砂数字板」を考案している。砂数字板のサイズは 9 ×14㎝で、 0 から 9 までの数字板10枚からなる。砂数字板は、砂文字板の場合と同様に、数字の読み書きの準備を行うものであるが、さらにモンテッソーリは、この数字板と次節で紹介する計算棒とを関連させながら算数教育に展開していくこととなる。

(引用元:モンテッソーリ教具の歴史的変遷

子供の感覚器官が敏感になると言われている時期に、砂数字板と呼ばれる教具を使用し、小学校で習う読み書きの前準備として、計算する仕組みについて子供に感覚で覚えさせていきます。感覚教具では、視覚なら視覚のみを、触覚なら触覚のみを刺激する構造の教具を使用していきます。

円柱さし

モンテッソーリ教具の中でも特に人気があるのが「円柱さし」です。1歳前後から遊ぶことができ、5歳頃になっても想像力を使いながら遊ぶことができるのが特徴です。小さな子供でもつまみやすいサイズ感で、色もカラフルなアイテムを選べば、感覚器官を刺激し、楽しく遊ぶことができるでしょう。

積み木

円柱さしともう1つ試してみたい教具が、「ピンクタワー」です。大きさの違う立方体の積み木を使いながら、サイズの大きい順に積み重ねてタワーを完成させていきます。積み木の大きさを理解しながら、自分で自由に積み方を変えてみるなどして遊ぶことができます。

味覚瓶

甘い・酸っぱい・塩辛い・苦い味のする4種類の液体がセットされています。液体同士を混ぜて新しい味を作ったり、同じ味を作ったりすることで味覚の判別ができるようになり、食への興味・関心も湧きます。