お盆の精進料理の定番メニューや、親戚などが集まったときにみんなで食べたいメニューをご紹介します。
- 精進料理の食べる理由や基本知識
- 精進料理の品数は何品がいいのか
- 精進料理の定番おすすめメニュー
- 親戚がお盆に集まった時に食べたいおすすめメニュー
以上のことを詳しく解説していきます。
この記事を読んで、お盆の精進料理や大人数で喜ばれる料理をマスターしましょう。
もくじ
精進料理とは
お盆では、精進料理を仏壇にお供えし、同じ精進料理を親戚や家族と一緒に食べます。それでは、精進料理はなぜ作られたのでしょうか? 精進料理の由来や意味などをご紹介します。
精進料理の由来と意味
精進料理は仏教の精進の思想からきたもので、肉魚を使わず、野菜・穀物・海藻などの材料だけを使った料理です。僧侶の修行のために作られていた料理と言われています。
精進料理は日本だけでなく、中国やインドなどでも古くから僧侶にとっての必要な食事でした。中国やインドの精進料理は日本で使う食材とは多少異なりますが、「肉や魚を使わない」という仏教の教えは共通です。
精進料理を食べる理由
仏教では「五戒」という、信者がしてはいけないことが5つあります。その中に不殺生戒(ふせっしょうかい)といって「生き物を故意に殺してはいけない」という教えがあります。
この不殺生戒の教えを元に、お盆の間は肉や魚を使わない精進料理をお供えします。精進料理をお供えすることは先祖や故人に感謝し成仏を願うためです。
精進料理の基本
東京の赤坂にある常國寺(じょうこくじ)で寺の仕事と管理栄養士を両立する浅尾昌美さんは、精進料理の基本として以下のように説明しています。
●使ってはいけない食材がある
精進料理では、殺生を禁じる仏教の教えのもと、肉や魚を使わないことは有名。ほかにも、「五葷(ごくん)」と呼ばれる、ねぎやにんにくなどの香りの強い野菜も使用しない。食後まで香りが残ってしまうことで、性欲が刺激され修行の妨げになるからといわれている。
●食材本来の味わいを引き出す味付けをする
「五味五法(5つの味付け、5つの調理法)」という和食の基本にもとづいて調理する精進料理。食材本来が持つ味、「淡味(あわみ)」を引き出すため、薄味を心がけ、最適な調理法を選択する。
●器の種類と用途を知り、ちょうどよい量を盛る
精進料理では、基本的に5種類の器を使用する。「飯椀」にはご飯、「汁椀」には汁物、「坪椀」には和え物、「平椀/平皿」には煮物や炒め物、「椿皿」には漬物、というように、どの器に何を盛り付けるかも決められている。食べ残しが無いよう器に対してちょうどよい量を盛ることも大切。
(引用元:命と向き合う「精進料理」|SHUN GATE)
和食の基本である「五味五法」とは「甘味・苦味・酸味・辛味・塩味」の味と、「生・煮る・焼く・蒸す・揚げる」の行為を指します。和食の基本は料理の基本でもあります。