幼児期の子どもにとって、遊びの中での工夫や気付きこそが、心身の成長を促すと言われています。そのことに着目したドイツの教育学者フレードリヒ・フレーベルは、『恩物(おんぶつ)』と呼ばれる子ども向けのおもちゃ教材を考案しました。
当記事ではおもちゃを使った遊びで子どもに成長してほしいと考えている親御さん向けに、フレーベル教育における恩物とは何か、恩物で遊ぶときに気をつけた方が良いこと、恩物の代わりに使える身近なおもちゃについてご紹介します。
もくじ
フレーベル教育の恩物とは?
恩物(おんぶつ)とは、ドイツの教育学者であり、幼稚園の創始者でもあるフレードリヒ・フレーベルが考案した幼児向けの教材・遊具のことです。恩物はドイツ語のGabeを訳で『神様から子どもへの贈り物』を意味します。
恩物は第1恩物から第20恩物まで20種類あり、日本では第1恩物から第10恩物までを「恩物」、第11恩物から第20恩物までを「手技工作」と呼んで区別しています。
恩物は球や立方体などを使い、数学的な学習や生活の周囲にあるものを表現したりして遊ぶもので、教育玩具の始まりとも言われています。
フレーベル教育やフレーベル自身については下記の記事で詳しく解説しています。