就学前の子供たちの通う幼稚園や保育園。それぞれの特徴、違い、個性的な幼稚園などについてご紹介します。子供たちにとって、ベストな場所を見つけるヒントにしてみてくださいね。
もくじ
そもそも「幼稚園」とは
私たちが、普段何気なく使っている「幼稚園」という言葉ですが、法律的にはどのような場所のことを指すのでしょうか。まず、幼稚園とは何かというところから見ていきましょう。
文部科学省の定義
幼稚園に通える幼児は、満3歳から小学校にするまでの期間です。
文部科学省は、その目的・目標を下記の通り定めています。
幼稚園は、幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。(学校教育法第77条)
幼稚園は、前条の目的を実現するために、次の各号に掲げる目標の達成に努めなければならない。(学校教育法第78条)・健康、安全で幸福な生活のために必要な日常の習慣を養い、身体諸機能の調和的発達を図ること
・園内において、集団生活を経験させ、喜んでこれに参加する態度と共同、自主、自律の精神の芽生えを養うこと
・身辺の社会生活及び事象に対する正しい理解と態度の芽生えを養うこと
・言語の使い方を正しく導き、童話、絵本等に対する興味を養うこと
・音楽、遊戯、絵画その他の方法により、創作的表現に対する興味を養うこと
(引用元:幼稚園教育について|文部科学省)
このように幼稚園は、心身の発達を助長するために健康や人間関係、環境、言葉、表現といった領域での教育内容を掲げています。
幼稚園と保育園の違いとは
就学前の子供たちが時間を過ごす場所として、幼稚園と並んであげられるのは保育園です。幼稚園と保育園の間にはどのような違いがあるのでしょう。
保育園の特徴
保育園は、親が子供を預ける「託児保育機能」を主とする教育機関です。保育園の目的の1つは、「入所する子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進する」ことです。保育園は、子供の心身をすこやかに育てることを主目的にしています。専業主婦のいる家庭ではなく、共働きの家庭がよく利用しています。対象は0歳から就学前の幼児。基本的に給食は出ます。働く職員には、保育士、看護師、栄養士、調理師など、専門性を持った方たちがいます。
保育園では、7時半~21時までで働く親御さんのサポートをしてくれます。保育のプログラムは、保育園によって異なります。保育園によっては、幼稚園以上のサービスを提供している場所もあります。