義務教育がある日本では、学校は非常に身近な存在です。ところが子供たちの中には、学校嫌いな子供もいます。子供が学校嫌いになってしまうのはどうしてでしょうか? 当記事では学校嫌いの子供たちの実態と理由、学校へ行かなくなった子供たちの成功例についてご紹介します。
もくじ
学校嫌いな子供の現状!どれくらいの人数がいる?
我が子が「学校が嫌い」、「学校に行きたくない」などと口にすると、不安になってしまう親もいるでしょう。まずは学校嫌いの子供たちがどのくらいの人数いるのか現状をご紹介します。
学校嫌いが原因?中学生の約30人に1人は不登校
学校嫌いになった子供の中には、学校へ行かない不登校という選択肢をとる子供もいます。文部科学省が公表している「平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」によると、2017年度の中学生の不登校人数は以下のように発表されています。
中学校の長期欠席(不登校等)
(参照元:平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(その2)|文部科学省,P71)
この結果から、中学生の3.2%が不登校であることが分かります。およそ30人に1人の中学生が、学校へ通うことができていないのです。
不登校の児童・生徒数は増えている
さらに、不登校の児童・生徒の数は増加の傾向を見せています。文部科学省による同資料では、小中学生の不登校生徒・児童数の推移をグラフに表しています。その人数の推移は以下のようになっています。
不登校児童生徒数の推移
(参照元:平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(その2)|文部科学省, P73)
過去5年間で小学生の不登校児童数が増加していることが分かります。小中学生の合計推移も、1991年(平成3年)以降で最も高い数値を表す結果となりました。
学校嫌いに対する社会的認知が高まっている
学校が嫌いな子供たちが起こす行動はさまざまです。嫌いと言いながらも通い続ける子供、別室登校を行う子供、不登校の道を選ぶ子供、高校以上であれば休学・退学を検討する子供など、選択肢は1つではありません。
中にはスクールカウンセラー制度を導入したり、面談を実施したりするなどの対策をとっている学校もあります。これは以前と比べて学校嫌いへの認知が高まったためにとられている対策であると言えるでしょう。