実行力とは? 実行力を鍛える最短の近道は目標設定と行動力にあり - cocoiro(ココイロ)

実行力とは? 実行力を鍛える最短の近道は目標設定と行動力にあり

テストであまりいい点数を取ることができなかったとき、子供とこのようなやり取りをすることがありませんか?「次は満点が取れるように頑張ろう」「次はもっと勉強を頑張っていい点数をとる!」というものです。

頑張る前向きな気持ちは大切です。しかし、「頑張る」という自分の意思を母親に表明しているだけで、いい結果を残すために具体的にどう頑張るのか目標や改善方法が提示されていません。

おそらく、次回のテストでも「また次は頑張る!」の繰り返しになってしまい、なかなか改善は見られないでしょう。正しく成果に向かうためには、目標設定と実行力、行動力を持つことが重要です。では、実行力を鍛えるためには具体的にどうすればいいのでしょうか?

今回は、子供の実行力を鍛える方法とおすすめのツールをご紹介します。子供のやる気を高めて目標を達成することによって、より多くの成功体験を積むことができ、やがてめぐりめぐって、自分の自信へとつながっていくのです。

実行力とは?

そもそも実行力とは、自分で立てた目標やアクションプランを計画的に進めていくこと、実行に移すことできるスキルを指します。

例えば、あなたの子供に「サッカー選手になりたい」「テストで満点をとりたい」など、実現したいことやかなえたい望みがあるとしましょう。自分の夢や願望を実現するためには「何をするべきか」を自分の頭でよく考え、計画を立てるというフローが必要不可欠。つまり、ただ漠然とがむしゃらに行動するのではなく、実行に移す前の目標設定が重要です。

一般財団法人日本経済団体連合会では、経団連会員企業258社を対象に「高等教育に関するアンケート結果」を実施。学生が身につけていているよう期待する資質、能力、知識にを聞いたところ、「主体性」と「実行力」が答えの大半を占めています。この調査結果からも分かるように、企業においても自分で考えた計画に則って動くことのできる実行力が、強く求められているのです。

実行力と行動力の違いとは?

実行力と行動力の大きな違いは、計画性があるかどうかです。冒頭でもお話した通り、実行力はかなえたい目標や達成したいゴールを設定し、自分で立てた計画を実行に移すことのできる能力です。

一方の行動力は、目的に向かって積極的に行動する力のこと。実行力には緻密な計画性と行動力の両方が必要であるのに対し、行動力には計画性とリスクヘッジの要素が含まれていません。前向きに推進していく行動力はとても大事ですが、それだけでは、何か失敗やミスがあったときにリカバリーしきれず臨機応変に柔軟な対応ができなくなる可能性もあります。

何か物事に取り組む際、「もしかしたら◯◯かもしれない」「ひょっとしたら◯◯になるかもしれない」とリスクヘッジしながら現実的な計画に落とすことで、ミスや失敗を最小限におさえるとともに、物事をより円滑に進め成功確率を上げることができるのです。