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近年難化していると噂の日商簿記2級。合格率の低下からか、受験者数も減っています。日商簿記2級が難しいと言われるのはなぜでしょうか。当記事では、日商簿記2級が難しいと言われる5つの理由を解説します。そして、一発で合格するために必要な4つの勉強のコツと勉強時間も併せてご紹介します。
もくじ
簿記2級に合格するのが難しい5つの理由
日本商工会議所主催簿記検定試験2級(以下、簿記2級)を有しているということは、会計処理能力があるだけでなく、会社の財務諸表を読み経営状態を把握するスキルがあるという証でもあります。そのため、企業では経理部門の即戦力として働くことができると考えられています。
一定の社会的評価を得られる簿記2級の合格率は平均28.45%ですが、近年合格率が低下していると言われています。合格率については、下記参考にて詳細をご覧ください。
参考
簿記2級の合格が難しい理由は、5つあります。
出題範囲が簿記3級よりも急激に広がる
商工会議所の5つの簿記検定試験の出題範囲を簡単にまとめると、次のようになります。
商業簿記・会計学 | 工業簿記・原価計算 | |
簿記1級 | 超難問 | 難問 |
簿記2級 | 難問 | 易問 |
簿記3級 | 易問 | - |
簿記初級 | 基礎問 | - |
原価計算初級 | - | 基礎問 |
簿記2級は、簿記3級に比べると商業簿記の数理的処理が増えます。さらに工業簿記(原価計算を含む)も出題されるため、勉強しなければならない範囲が急激に広がるのです。
簿記1級の高難易度論点の基礎を限定的に出題される
簿記1級の論点の一部が、限定的に簡易化されて簿記2級で出題されます。
2015(平成27)年から3年かけて段階的に試験の出題範囲が改定され、もともと簿記1級の商業簿記で求められていた会計処理を、簿記2級に追加で出題するようになりました。
商工会議所が公表している出題区分表からピックアップし、まとめたのが次の表です。
商業簿記・会計学 | 工業簿記・原価計算 |
|
工場会計の独立 |
(簿記検定試験出題区分表(平成30年度適用)|商工会議所の検定試験より筆者作成)
簿記3級に比べて急激に難しくなるのは、商業簿記・会計学において難易度の高い論点が出題されることも原因の一つと考えられます。
連結会計や本支店会計の対策まで手が回らない
2015(平成27)年からの改定により追加された論点の中で、受験生が落としやすい問題が「連結会計」と「本支店会計」です。
商工会議所は第147回の簿記2級第2問の講評で次のように述べています。
今回、2級で初めて連結会計が出題しましたが、白紙もしくは全く準備が足
りない答案が非常に多く目立っていました。
(引用元:第147回簿記検定試験 2級 出題の意図・講評 |商工会議所の検定試験、P3)
ほかの実施回でも、連結会計と本支店会計が白紙答案となっている受験生の存在が指摘されています。この2つの論点について苦手意識を持つ受験生が多く、出題されると解く意欲を失うという意見が多く聞かれます。
問題量が多くて時間内に解き終わらない
簿記2級で不合格だった方から多く聞かれるのが「試験時間120分で解くには問題量が多い」という意見です。
簿記2級では例年、商業簿記の大問が3問、工業簿記の大問が2問、出題されます。試験はA4サイズで約8ページと多い上に、問題文は長文で専門用語がズラリと並んでいます。紙面を見ただけで「分量が多い」「難しい」という先入観が生まれ、尻込みをする方もいるようです。
数理的な処理が多く、解答は記述式なのでまぐれはほぼない
簿記2級の出題傾向を簡単にまとめました。
分野 | 問題(配点) | 出題 |
商業簿記 | 第1問(20点) |
|
第2問(20点) | 各種財務諸表の作成 | |
第3問(20点) | ||
工業簿記 | 第4問(20点) |
|
第5問(20点) |
商業簿記の第1問は取引処理の基礎知識が問われる問題が多く、数理的処理はあまり必要ありません。〇✕形式の小問は、勉強不足でもまぐれで正解できる可能性もあります。
しかし、第2問以降はいずれも問題文の条件をすべて使って数理的処理をする必要があります。まぐれで正答することは難しいでしょう。