行政書士の難易度や合格率は?キャリアアップにつながる資格24選 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 3

行政書士より難しい?独立開業可能な資格ー難易度と合格率

行政書士資格は、専業として独立開業ができる国家資格です。つまり、終身雇用の終焉が示唆されている現代において、勤めている企業を辞めたいと考えたときに「保険」となりうる資格なのです。

日本には行政書士のほかにも、独立開業が可能な資格がいろいろあります。そこで、行政書士と同様に日本の法律を扱って独立開業できる資格を6つ挙げ、公認会計士試験専門学校CPA資格難易度ランキングを参考に、行政書士と難易度を比較してみましょう。

なお、公認会計士試験専門学校CPAによると行政書士になるために必要な勉強時間は約600時間だそうです。そのため、600時間以上の勉強時間が必要とされる資格は、行政書士よりも難易度が高いと言えます。また、必要な勉強時間が多ければ多いほどその難易度が上がると考えて良いでしょう。

参考

資格難易度ランキング!勉強時間&合格率から考察する!|CPA

弁護士~法律業務全般の専門家

弁護士は最も難易度の高い国家資格とされ、合格すると法律家として法律業務範囲の制限なく業務を行うことができます。ほかの法律に係わる資格は、弁護士が行き届かない法律分野を補完する意義が強いため、弁護士は日本の中で最も難しい資格と言えます。

合格率
  • 予備試験3%
  • 法科大学院40%
勉強時間 6,000時間
難易度 最も難しい
仕事概要

弁護士は、「基本的人権を擁護(ようご)し、社会正義を実現すること」を使命としていて、法律の専門家として、人々の自由、財産、健康などの権利を守るとともに、不正が行われることのないように、社会を見守り、みんなが安心して暮らせる社会になるよう仕事をしています。</引用元>

(引用元:弁護士はどんな仕事をしているの?|日弁連子どもページ

弁理士~知的財産分野の専門家

弁理士は、知的財産分野の権利を特許庁に出願する手続きを代理で行う専門家です。行政書士とは申請手続きの代理業務という点で共通していますが、取り扱う分野がまったく異なります。しかし、行政書士資格があると、弁理士試験の論文式が免除になることから、行政書士のステップアップとして考えられる資格です。

弁理士試験は短答式・論文式・口述の3つの試験をすべて合格しなければならないため、行政書士試験の試験内容と比べるとより難易度が高いと言えます。

合格率 7%
勉強時間 3,000時間
難易度 超難関
仕事概要 <引用>特許権、実用新案権、意匠権、商標権などの知的財産権を取得したい方のために、代理して特許庁への手続きを行うのが弁理士の主な仕事です。また、知的財産の専門家として、知的財産権の取得についての相談をはじめ、自社製品を模倣されたときの対策、他社の権利を侵害していないか等の相談まで、知的財産全般について相談を受けて助言、コンサルティングを行うのも弁理士の仕事です。

(引用元:弁理士とは|日本弁理士会

参考

行政書士と弁理士の違い|行政書士になる!

公認会計士~財務諸表監査の専門家

公認会計士は、大企業を主たる相手とし、財務諸表の監査を独占業務として行える会計の専門家です。公認会計士として登録すると、試験を受けなくても税理士や行政書士として登録できる点から、税理士や行政書士よりも難易度の高い試験と言えます。

合格率 10%
勉強時間 3,000時間
難易度 超難関
仕事概要

公認会計士は、開業登録をしたのちに監査・会計のスペシャリストとして、独占業務である「監査」を行うほか、「会計」、「税務」、「コンサルティング」を行っている公認会計士もいます。

(引用元:公認会計士の仕事内容|日本公認会計士協会

参考

公認会計士と税理士の違いを「48項目」で徹底比較!|資格の学校TAC

税理士~税務全般の専門家

税理士は、中小企業や個人を主たる相手として税務処理・相談を行う税務の専門家です。税理士として登録すると試験を受けなくても行政書士としての登録が可能になることから、行政書士よりも難易度の高い試験と言えます。

合格率 10%
勉強時間 2,500時間
難易度 超難関
仕事概要
  • 税務代理
  • 税務書類の作成
  • 税務相談
  • e-Taxの代理送信
  • 会計業務
  • 税務訴訟における補佐人
  • 会社の計算関係書類を作成する会計参与  等

参考

税理士とは|日本税理士連合会

司法書士~登記・供託や限定的な法律業務を行う専門家

司法書士と弁護士の違いは、取り扱える案件の相談・交渉・和解・代理を行う範囲が、少額・簡易・定型的なものに限られる点です。そのため弁護士と比べると難易度は下がります。

しかし行政書士と比べると試験範囲が広く、取り扱える業務も広範囲にわたります。一部法律業務も任されるため、行政書士よりも難しい試験と言えます。

合格率 3%
勉強時間 3,000時間
難易度 超難関
仕事概要

司法書士法第3条や司法書士法施行規則第31条に規定されていますが、およそ下記のようになります。

  1. 登記又は供託手続の代理
  2. (地方)法務局に提出する書類の作成
  3. (地方)法務局長に対する登記、供託の審査請求手続の代理
  4. 裁判所または検察庁に提出する書類の作成、(地方)法務局に対する筆界特定手続書類の作成
  5. 上記1~4に関する相談
  6. 法務大臣の認定を受けた司法書士については、簡易裁判所における訴額140万円以下の訴訟、民事調停、仲裁事件、裁判外和解等の代理及びこれらに関する相談
  7. 対象土地の価格が5600万円以下の筆界特定手続の代理及びこれに関する相談
  8. 家庭裁判所から選任される成年後見人、不在者財産管理人、破産管財人などの業務

(引用元:司法書士の業務|日本司法書士会連合会

参考

弁護士と司法書士の違い|八下田法律事務所

行政書士と司法書士、混同されがちな両資格の違いは?|スタディング行政書士講座

社会保険労務士~労働及び社会保険の専門家

社会保険労務士は、企業の労働及び社会保険の専門家なので行政書士の取り扱う業務範囲とはまったく異なります。そのため、資格の難易度を比較されることはあまりありませんが、社会保険労務士は受験資格が限定されていたり、資格取得までに時間がかかることから、行政書士よりも取得が難しいとされています。

合格率 7%
勉強時間 1,000時間
難易度 難関
仕事概要

企業の成長には、お金、モノ、人材が必要とされておりますが、社労士はその中でも人材に関する専門家であり、「労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資すること」を目的として、業務を行っております。

社労士は、企業における採用から退職までの「労働・社会保険に関する諸問題」や「年金の相談」に応じるなど、業務の内容は広範囲にわたります。

(引用元:社労士とは|全国社会保険労務士会連合会

参考

受験資格の比較|行政書士VS社会保険労務士

社会保険労務士と行政書士の比較|キャリアガーデン