民間団体やその他団体
保護者の死亡や病気などが原因で、経済的に厳しい家庭を対象とした「あしなが育英会」、保護者が交通事故で死亡した場合や重い障害を抱えていることで、経済的に困窮している家庭を対象にした「交通遺児育英会」などは、無利子で貸与する奨学金制度を実施しています。その他にも企業が成績優秀者に対して行う、奨学金制度「●●奨学会」「●●育英会」等の奨学金事業もあります。企業などが後援している奨学金制度は全体的に給付型の傾向が強いですが、採用人数も少なく、成績の基準も高いため、確実に利用できるかどうかが難しいというデメリットがあります。
【まとめ】自分に合った奨学金の種類を知ろう
奨学金を利用するときには、いくつかのポイントによって奨学金のタイプや金額、利用先を検討することが大切です。
- 進学先(大学/専門学校、私立/国立)
- 家庭で準備できる費用
- 通学状況(自宅/自宅外)
- 利用する奨学金のタイプ
これらの条件によって、奨学金として必要な金額や利用先は大きく変わってきます。大学進学時の奨学金の申し込みは、遅くとも高校3年生の秋ごろまでに済ませなくては間に合いません。家庭で準備できる資金を把握すること、子供の希望を早めに聞いておくこと、希望する進学先の費用を調べておくことも忘れてはいけません。奨学金はとても便利で、経済的に困窮している家庭には嬉しい制度です。ただし、返済ができずに追い込まれてしまうケースも少なくありません。長期的な返済計画や、それぞれの奨学金の制度をきちんと理解することが一番大切なポイントなのです。進路については早めに各家庭で相談し、子供との話し合いが必要になります。
参考
奨学金の種類|日本学生支援機構
奨学金制度がよくわかるサイト|奨学金ガイド
給付型の奨学金を利用するには?|全国銀行協会
奨学金の種類と申し込み方法|Benesseマナビジョン
民間団体の奨学金 – 奨学金の基礎知識|進路ナビ