周りを気にしていた高校時代
「みんなと違う」小学校時代
ーーー小学校の時にアメリカに行っていたんだっけ?
「2年生から5年生まで、父親の仕事の関係で、アメリカのニュージャージーにいました。英語を身につけられたのは、それのおかげです。あと、中学受験は帰国子女入試を受けられて、めっちゃ楽をしてしまいました(笑)」
ーーーそうなんだ(笑) でも6年生の時は、日本に戻って……
「最後の1年半くらいは、日本の普通の小学校に通いました。帰国子女っていう立場で、日本の小学校に戻ったんです。それこそ、アメリカにいた時は、なんでアメリカ人じゃないんだろうって思ったり、逆に日本にいる時は、なんでもうちょっと日本人じゃないんだろうって思ったり。「みんなと同じでありたい」ってその時から思うようになったんです。」
ーーーそうなるよね。
「その反動で、中学入ってからは、「周りに合わせて、角が立たないように」っていうのを心がけてました。」
人の目を気にしていた中高生活
ーーー中高は一貫校だっけ?
「大学付属の中高一貫校です。一応、3分の1くらいが帰国子女の学校でした。妹も同じ学校で、大学まで進学してます。だいたい僕の同級生も4割くらいは大学に内部進学してました。」
ーーーそういえばそうだった! なんか、国際色豊かな学校っていうイメージ!
「でもなんだかんだ日本人色が強いんですよ。だから、ちょっと違うと浮きますし。なんか「個性を!」とか言ってましたけど、正直そんな「個性を個性を」っていう人は一部で。後の人は、自分が他の人と比べて浮かないような範囲で「個性を」出すというか。周りの顔色を伺ってる人が多かったかなと。」
ーーーそっか。意外だな。付属校だから? なんでなんだろうね。
「そんなところだったし、小学校での経験もあったので、みんなに馴染むように行動してたんですよ……。だけど、こないだ面白かったのは、卒業してから久しぶりに先生に会いに行ったんです。そしたら、「君はずっと変だったよ」と(笑) わりかし普通にやっていたつもりだったのが、変だったらしくて。」
ーーー「変人だったよ?」って?
「「変人だったよ」って言われて、え、まじかみたいな(笑) 頑張って馴染んでたつもりだったのに、あ、馴染んでなかったんだって。」
ーーーそれに関しては、悲しいって思う?
「今は、ハハって感じなんですけど、その当時知ってたら、ショックだったんだろうなと。やっぱり、周りと違いたくなかったというか、周りからつまはじきにされたくないっていうのはあったと思うんですよ。そういう思いがずっと強かったんですよね。」
ーーーへー、でも、クボくんはやっぱり変人だよね。高校時代にミュージカルで女装もしたって言ってなかったっけ(笑)
「しましたねー。でも、なんだろう、大学に入ってから「類は友を呼ぶ」というか、自分に似たような人が集まるってことを考えると、なんかあんまりどうでもよくなってきて、自分を偽ってまで人間関係を築こうとは思わなくなってきました。自分が変わったなって思うところですね。」