TOIEC®500点は初級!試験対策と勉強方法・参考書をご紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 3

TOEIC®テストは対策が必須!必要な勉強時間は?

TOEIC®テストは、語彙・文法・構文に出題範囲がない上、リスニングスキルも高レベルが要求される検定試験です。そのため高得点を狙うためには日々の勉強だけではなく、出題傾向を正しく知ることが必要です。そこで、TOEIC®テスト対策の初歩と、スコア500点を取るのに必要な勉強時間について、学術、研究、教育の振興に寄与するイギリス・オックスフォード大学の一部局「Oxford University Press」を参考にご説明します。

TOEIC®テスト対策の初歩

Oxford University Pressでは、教師が生徒に教えるべきTOEIC®テスト対策を説明しており、それを簡単にまとめたものが次の表になります。

【教師が生徒に教えるTOEIC®テスト対策の初歩】

  • 勉強を始める前に、TOEIC®テストを受けること。
  • 生徒の現在のTOEIC®スコアに近い参考書を使うこと。
  • 学習スケジュールを立てること。
受験スキル
  • テスト形式、手順、質問の種類に精通していること。
  • リーディングの時間管理を効果的に行うこと。
  • リスニングとリーディングの選択肢をプレビューして、聞き取ることと読み取ることを予測すること。
  • 多肢選択式の問題に含まれる不正解解答の一般的な形式を認識できるように注意すること。
言語スキル
  • さまざまな国の英語アクセントを知っておくこと。
  • 日常英会話で使われる俗語の発音も知っておくこと。
  • 英会話は、場面によっては正しい文法に沿っていないことを認識しておくこと。
  • 幅広い語彙力を単語だけでなくフレーズとして学習すること。

参考

A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success|Oxford University Press、P6~8

TOEIC®テストで高得点を狙うためには、まず現在の英語力を知ることが大切です。勉強を始める前にTOEIC®テスト受験し、目標スコアまでの勉強必要量を正しく知ってから、学習スケジュールを立て、地道に正しい英語の語彙・文法・構文を学習していきましょう。

その上で、勉強に慣れてきたところで受験スキルと言語スキルも同時並行で身につける勉強方法を取り入れていくといいでしょう。

スコア500点に到達するまでに必要な平均勉強時間

Oxford University Pressが示す、TOEIC®550点を取るために必要な平均勉強時間は次の通りです。

【TOEIC®550点を取るために必要な平均勉強時間】

現在のスコア 必要な勉強時間
250点 700時間
350点 450時間
450点 225時間

参考

A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success|Oxford University Press、P6

目標スコアがTOEIC®500点の場合、上記表よりも少ない勉強時間でいいと考えてください。上記表より英語力を上げるためには勉強時間を多く割かなければならないことが分かります。

高得点を狙う場合の勉強の推奨優先順位

Oxford University Pressが推奨するTOEIC®テスト問題別の勉強優先順位は次の通りです。

【TOEIC®の問題形式と推奨優先順位】

セクション 問題内容 問題数 勉強時間配分
Listening Part1 写真描写問題 6問 5%
Listening Part2 短文応答問題 25問 10~15%
Listening Part3 長文会話問題 39問(3×13問) 15~20%
Listening Part4 長文説明問題 30問(3×10問) 20~25%
Reading Part5 短文穴埋め 30問 5~10%
Reading Part6 長文穴埋め 16問(4×4問) 5~10%
Reading Part7

(注)

  • 1つの長文読解
  • 複数の長文読解
  • 29問
  • 25問
25~30%

(注)Reading Part7は、細かく分けると次のような問題構成になっています。

  • シングルパッセージ:1つの文章を読んで、2~4つの設問に答える。
  • ダブルパッセージ:2つの文章を読んで、5つの設問に答える。
  • トリプルパッセージ:3つの文章を読んで、5つの設問に答える。

参考

テストの形式と構成|TOEIC

A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success|Oxford University Press、P9

TOEIC500点を達成する勉強方法とおすすめ参考書(2018.12.21)|トイグル

上の表を見ると、Oxford University Pressは、高得点をとるために長文問題に勉強の重点を置くよう推奨していることが分かります。

まずはTOEIC®500点!初心者にぴったりな勉強方法

TOEIC®500点を取るためには、基礎の語彙・文法・構文やリスニング力が必要です。基礎とはいっても、TOEIC®は出題範囲が指定されないため、学習範囲は広範囲となります。

そのため、TOEIC®500点までに不足している英語力を培うための学習スケジュールを組んでからTOEIC®試験対策勉強に取り組むことをおすすめします。

そこで、TOEIC®500点を取るためにはどのような勉強方法を行えばいいのかを簡単にまとめたので見てきましょう。

リスニングを勉強するコツ

  • Listening Part1・2を確実に取る。
  • Listening Part2も質問文と選択肢で重複しているワードは、ひっかけ不正解選択肢であるパターンが多いため選ばない。
  • Listening Part3・4は最初の3音を集中して聞く。
  • 知らない単語は、すぐに調べる。
  • 音声を聞いた後、紙などに書き取るディクテーションを繰り返す。

リーディングを勉強するコツ

  • Reading Part5を確実に取るために、品詞問題と人称代名詞問題に重点を置いて練習する。
  • Reading Part6は、最後に解く。
  • Reading Part7は、2設問シングルパッセージを重点的に解く。
  • 知らない単語は、すぐに調べて書き取る。

TOEIC®500点を狙うのにおすすめの参考書3選

TOEIC®500点を取るためにおすすめする参考書を用途別に3冊ご紹介します。

単語・フレーズを覚えるのに役立つ問題集

TOEICテスト990点満点取得し、リクルート運営のオンライン予備校「スタディサプリ」でTOEIC®対策の講師をしている関正生先生の単語集です。丸暗記なしに覚えられるように工夫されており、TOEIC®テスト本番によくでる単語やフレーズの解説つきで分かりやすいと評判です。

文法演習・リーディングに役立つ問題集

TOEIC®テスト対策として、何から始めたらいいか分からないという方向けの問題集です。Part別の攻略ポイントが600点と730点以上の2段階式に提示してある上、解法テクニックやスコアアップに向けた対策が分かりやすく解説してあります。

リスニングにも役立つ問題集

リスニングが苦手な方や初心者が、まずはTOEIC®500点を目指す時におすすめの一冊です。基本的な確認やていねいなリスニング練習ができると評判です。音声アプリがついており、倍速にして練習することができるため、試験対策をすることができます。