図(グラフ)の書き方
グラフの種類
数字を用いて何を説明するかによって、使用するグラフの種類が変わってきます。まずは、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフを使えるようになりましょう。
棒グラフ
棒グラフは、量の違いを表します。下の棒グラフは、A店・B店・C店の売上合計の推移を表しています。
図1 2018年店舗別月間来客数
折れ線グラフ
折れ線グラフは、数字の変化を表します。下の折れ線グラフは、各店舗の月ごとの売上がどのように変化しているかを表しています。
図2 2018年店舗別月間来客数の推移
円グラフ
円グラフは割合を表します。下の円グラフは、店舗ごとの年間売上額の貢献割合年間の合計来客数に占める各店舗の割合を表しています。
図3 2018年年間合計来客数に占める各店舗の割合店舗別
帯グラフ
月ごとの来客者数の割合を表したい場合は、帯グラフを使います。
図4 2018年月間合計来客数に占める各店舗の割合の推移
タイトル
学校などから特に指定がない場合、図(グラフ)のタイトルは図の下に書くことが多いようです。その際は表の場合と同じように、「図番号+スペース+タイトル」とします。
凡例の表し方
グラフを作成する場合はグラフが何の数値を表しているか、凡例を示さなくてはなりません。例えば、上の「図1 2019年月間来客者数」上の棒グラフの「図1 2018年店舗別月間来客数」であれば、青色がA店、オレンジ色がB店、灰色がC店のデータを表しており、その凡例を右横に示しています。「図3 2019年年間来客者数の店舗別割合」「図3 2018年年間合計来客数に占める各店舗の割合」では、凡例を円グラフの中に書きこむ形で示しています。
目盛り線
グラフには適度に目盛り線を入れると、だいたいどのくらいの数値を表しているかが分かりやすくなります。「図2 2019年店舗別月間来客者の推移」「図2 2018年店舗別月間来客数の推移」から目盛り線を消すと以下のようになります。例えば、8月のB店舗の来客者数が1,000人を超えているかどうかは、ぱっと見ただけでは分かりにくいでしょう。
しかし、目盛り線が多すぎると、逆に見にくくなってしまいます。
また、グラフの上部が必要以上に空いているのも、グラフの変化が見にくくなるので避けましょう。
まとめ
図や表の作り方次第で伝わりやすさが大きく変わることがお分かりいただけたでしょうか? 図や表は、数値を比較することによりレポートを分かりやすくすることを目的としています。つまり、分かりにくい図や表ではレポートに入れる意味がありません。エクセルなどのデフォルトまかせにはせず、分かりやすさや見やすさにこだわってアレンジを加えましょう。
参考
論文・レポートの書き方② ~パラグラフと図・表~|北海道大学、P6~8
正しく使い分ける!グラフの種類と圧倒的に伝わるグラフ11の改善点|anzuto