レポートで図や表を書く方法を徹底解説!図と表の使い分け方も紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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大学生になるとレポートを書く機会が増えます。レポートは、高校時代に練習したエッセイや作文とは書き方がまったく異なります。エッセイや作文は、基本的に自分の主観をそのまま書くのに対し、レポートは課題を論理的に検証し、それにより導き出した結論を書くものです。説得力のあるレポートにするためには、データを用いて客観的に伝えるのが最も効果的です。その際、文章の中で数字を羅列するだけでは読み手に伝わりにくいでしょう。そこでぜひ活用したいのが、図や表です。この記事では、レポートで図や表を書く方法を詳しく解説します。

レポート内の図表の役割と使い分け

図や表の役割

レポートの主役は文章です。まず課題を客観的に検証し、結論を導き出すまでの全過程を説得力のある論理的な文章で記さなくてはなりません。図や表は、文章で述べた内容をより「広く」「深く」「速く」「視覚的に」分かりやすくするための補助的なものです。したがって、本文で触れられていない内容をいきなり図や表で示すことはできません。

図と表の使い分け

例えば、地域に数多くの店舗を展開している会社の来場者来客数を分析するとします。それを文章・表・図で表すとそれぞれ以下のようになります。

文章

2018年1年間の店舗別月間来客数を見てみると、A店・B店・C店の3店舗中、すべての月においてA店の来客数が最も多いことが分かりました。3店合計の来客数を月別に見ると、ピーク時の8月はオフシーズンの2月に比べて約2倍近くあることが分かりました。なお、C店は来客数は少ないものの、月ごとの変動は大きくありませんでした。

表にすると下記のようになります。

表1 2018年店舗別月間来客数

表で数値を確認すると、A店の来客数合計がほかの2店より多いことや、8月の来客数は2月の約2倍だということが分かります。また、全体の数値を見渡してみると、C店はほかの2店より月ごとの来客数のぶれが少ないことが分かります。表は数値を直接比較できるため、より「広く」「深く」理解する助けとなります。

図(グラフ)にすると下記のようになります。

図1 2018年店舗別月間来客数

図(グラフ)にすると、文章で述べたことが視覚として入ってくるため、より「速く」「視覚的に」理解するための助けとなります。

レポート内に図表を入れる際の注意点

図や表に番号をつける

図や表には、図1、図2、図3または表1、表2、表3のように番号をつけましょう。章立てになっている場合は、第1章の図を、図1.1、図1.2、図1.3、第2章は図2.1、図2.2、……とすることもできます。番号をつける際に注意すべきなのは、図や表の番号が本文に記述された順になっていることです。

図や表のタイトルのつけ方

図番号・表番号の後は、1字分空けて図や表のタイトルを入れましょう。タイトルは述語のない文にします。例えば「表1 2018年店舗別月間来客数」などとします。

図や表をほかの文献から引用する場合

官公庁や大学などのさまざまな調査や研究のデータが、インターネットや書籍で公表されています。自身のレポートをより説得力のあるものにするため、信頼性の高い客観的データを積極的に利用しましょう。

他者の文献に掲載されている図や表をそのまま自分のレポートに用いる場合、それと分かるようほかの部分と区別し、参照元を明記しましょう。例えば、下記のとおりです。

(参照元:統計トピックスNo.113 統計からみた我が国の高齢者-|統計局ホームページ、P2

↑「参照元」または「出典」などとして、ほかの文献から引用したことをはっきりと示します。

図や表を一部抜粋した場合は「○○より一部抜粋」、表から一部のデータを使用して自分で作表・作図した場合は「○○より筆者作成」など、必ずその旨を明記しましょう。また、文献本来の意図を改変するような抜粋は認められないので注意しましょう。