薬学部の偏差値ランキング!受験難易度と薬剤師国家試験合格率 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 3

明治薬科大学薬学部

明治薬科大学も単科大学で、6年制の薬学科(定員300名)と4年制の生命創薬科学科(定員60名)を設置しています。薬学科の5年次には病院11週間、薬局11週間の実務実習があります。薬剤師国家試験対策が充実しているため、卒業生の合格率が非常に高いのが特長です。薬学科卒業生のほとんどが病院や薬局に就職しています。

■薬学科卒業生の薬剤師国家試験合格率(%)

(参照元:薬剤師国家試験 結果 | 明治薬科大学

(参照元:学部 進路就職分布|明治薬科大学

参考

学部 進路就職分布|明治薬科大学

薬剤師国家試験 結果|明治薬科大学

入学・収容定員、入学者数・在籍学生数|明治薬科大学

北里大学薬学部

北里大学薬学部は臨床薬学教育の草分けとも言え、4つの大学病院との密接な連携など充実した教育環境を整えています。6年制の薬学科(定員260名)と4年制の生命創薬科学科(定員35名)から成ります。両学科とも就職希望者の就職率はほぼ100%です。

■薬学科卒業生の就職先

(参照元:学部の就職状況 | 進路・就職|北里大学

参考

薬学部の概要|北里大学薬学部

2020年度入学試験概要|北里大学

近畿大学薬学部

近畿大学薬学部は、6年制の医療薬学科(定員150名)と4年制の創薬科学科(定員40名)を設けています。医療薬学科の卒業生の約8割は、病院や薬局へ就職しています。

(参照元:卒業生の進路・就職先 |近畿大学 薬学部・大学院 薬学研究

近畿大学の偏差値・難易度は?学部の特色や学費についても解説

参考

募集人員一覧|近畿大学

武蔵野大学薬学部

武蔵野大学薬学部は6年制の薬学科(定員160名)のみ設置しています。新卒者の直近3年間の薬剤師国家試験合格率は90%を超えています。2018年度の就職率は98.7%で、製薬企業・病院・保険薬局などを中心に就職しています。

参考

薬学科 学科紹介 | 薬学部 | 武蔵野大学

薬学科 薬剤師国家試験 | 薬学部 | 武蔵野大学

福岡大学薬学部

福岡大学は6年制の薬学科(定員230名)に特化した教育を行っています。最新の機器・設備を導入し、より効果的で質の高い教育を行い、薬剤師国家試験合格率も高い水準を保っています。卒業生の多くは、薬剤師として病院や薬局で活躍しています。

(参照元:主な就職・進路先 | 薬学科 | 薬学部 | 福岡大学

立命館大学薬学部

立命館大学薬学部は、6年制の薬学科(100名)と4年制の創薬科学科(定員60名)で構成されています。薬学科新卒者の薬剤師国家試験の合格率は90%以上で、7割以上が病院・薬局で勤務しています。創薬科学科は約8割が進学します。

■薬学科卒業生の就職先

(参照元:卒業生のキャリア | 立命館大学

立命館大学の偏差値は?学部やキャンパス、オススメの併願校を紹介

神戸薬科大学薬学部

神戸薬科大学は6年制の薬学部教育のみが行われています。実践的な能力を培うため実習を重んじ、少人数制でコミュニケーション力を鍛える教育を行っています。定員は270名で、卒業生の多くが薬局・病院で勤務しています。

■2018年度の進路状況

(参照元:求人・進路状況 | 進路・就職 | 神戸薬科大学

薬学部の4年制と6年制の違い

薬学部には、4年制教育と6年制教育があります。4年制教育の場合、創薬科学についての基礎研究を行います。卒業生のほとんどが大学院へ進学し、大学院卒業後は、大学や製薬会社・研究所などで研究者・技術者としての道を歩みます。

6年制教育の場合、臨床薬学を学び、卒業後に国家試験を受けて薬剤師となることを目指します。国家試験受験資格があるのは6年制の薬学部で臨床薬学を学んだ学生だけで、4年制卒業者は受験できません。

薬学部の変遷と偏差値の推移

6年制薬学部の設置の背景

6年制薬学部は、2006年に導入されました。それまでの薬学部教育は、基礎研究と薬剤師養成教育が混在していました。しかし、医療の高度化・分散化に伴い、臨床薬剤師に高度な知識と経験が求められるようになり、より実践的な臨床薬学を学ぶ6年制の薬学部が新設されました。その一方で、基礎研究を行う学部はそのまま4年制として維持されました。

薬学部の偏差値の推移

薬学部改革に伴い、既存大学の定員増や薬科大学の新設が相次ぎました。それに対し、4年制から6年制への移行による費用負担増を嫌厭した学生が看護科に流れるなど、薬学部を受験する学生は増加しなかったため、定員割れを起こす大学が出ました。

その影響で、2006年以降、薬学部全体の偏差値は低下傾向にありました。しかし、ここ数年は、実力のある大学の偏差値は以前の水準まで戻っているといいます。改革導入時の混乱が一巡し、本来あるべき姿に戻ったのかもしれません。

まとめ

薬学部の偏差値は一時の低迷から戻りつつあるものの、志願者数に対して大学数が多すぎる現状は解消できていません。定員割れを起こし、志願者をほぼ全員受け入れている大学は、教育の質についてよく確かめた方が良いでしょう。学校選びの際は、近年の入試状況データにも目を配りましょう。

参考

薬学部6年制過程|河合塾Kei-Net

薬学6年制の現況と展望|日本医薬品卸売業連合会

薬学部偏差値推移表|薬剤師ジュニアーズ

この記事をかいた人

Sachiko

海外在住20余年、子育て・教育ライター。明治大学政治経済学部卒業。中国へ2年間留学。中国北京の日系広告会社で営業マネージャー。 結婚・出産後、北京で専業主婦。夫の転勤に同伴したフィジーで、アジアの女性のためのソーシャルグループ代表を務め、文化交流イベントを企画運営。2018年より、インド・デリー在住。ライターとして活動を始める。中国語HSK6級。TOEIC945点。中国生まれ、フィジー育ち、デリーで思春期を迎えた1人息子の母。 中国時代から共に過ごす老犬の介護中。