財務局の歴史と変遷
財務局が今の体制になったのは、1949年のことです。1941年に大蔵省の地方組織であった税務監督局を財務局として、東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・広島・熊本の全国7ヶ所に配置されました。1943年には新潟と松山が加わり、財務局は全国9ヶ所になります。1945年には松山財務局が高松財務局に移設され、新潟財務局が廃止になります。1948年には、3つの財務局が増設され、全国11ヶ所となります。
その後、1949年に国税庁が大蔵省（現在の財務省）から分離し、財務局は大蔵省の財務金融を担当する総合出先機関として設置されました。翌年には、財務部を財務局に改組しています。
参考
財務局の採用情報
では、財務局で働くにはどうしたらいいのでしょうか。最後は、財務局で働くために、総合職と財務専門官、その他の任期付職員の採用情報をご紹介します。
総合職
総合職は募集が少なく、毎年7～10名ですが、財務省での企画立案に関わり、財務局での政策執行にも携わることができる職種です。つまり、国と地域どちらにも貢献することができるのです。
キャリアの最初の2年間は霞が関の財務省・金融庁です。そこで基礎的な力をつけます。その後は、地域と国を行き来しながらステップアップしていきます。下記がキャリアのモデルコースです。
（参照元：パンフレット｜財務局,P6）
採用される3～5割は女性であり、女性が活躍している職種でもあります。産前・産後休暇や育児休暇（子供が3歳に達するまで取得可能）、育児短時間勤務、介護休暇などがあり、働きやすい環境が整えられています。
| 採用人数 | 約10名 |
| 初任給 | 228,740円（東京都特別区内の場合） |
| 勤務時間 | 週38時間45分 |
| 休暇 | 土日祝日、年末年始、年次休暇、夏季休暇 |
| 採用試験 | 1次試験（筆記試験）
2次試験（面接） |
参考
財務専門官
財務専門官は、財務局に勤務し、地域に密着した業務を行うことができる職種です。採用人数は、毎年150名前後です。転勤は、基本的に採用された管内と財務省・金融庁がある東京になります。地域に密着した働き方を実現できます。
財務専門官のキャリアは、財務専門官として現場でさまざまな業務を経験し、財務局内でステップアップしていきます。財務専門官の仕事には、現場の無駄をチェックする予算執行調査や災害復旧を目指す災害立会、地域の住みやすさをサポートする財政投融資などがあります。
財務専門官の仕事内容は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
| 採用人数 | 約150名 |
| 初任給 | 216,840円（東京都特別区内の場合） |
| 勤務時間 | 週38時間45分 |
| 休暇 | 土日祝日、年末年始、年次休暇、夏季休暇 |
| 採用試験 | 1次試験（筆記試験）
2次試験（面接） |
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その他
任期付職員採用が各財務局で随時行われています。この制度は、民間人材の採用を円滑にするために、平成12年に制定された「一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する法律」に基づいて実施されています。詳細は、各財務局のホームページから随時確認する必要があります。
【各財務局ホームページリンク一覧】
参考
まとめ
財務局は、財務省・金融庁と地域をつなぐ中央官庁の出先機関です。財務のスペシャリストが集まっており、地域と国の架け橋を担っています。そこで働く財務局総合職や財務専門官は、国の財政施策に関わりつつ、地域で施策が実行される過程にも携わることができるやりがいのある職種です。より深く財務局のことを知りたくなったときは、各財務局のホームページをのぞいたり、官庁訪問をしてみたりすることをおすすめします。
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