高卒の離職率が高いって本当?
高卒と大卒の離職率を比べてみましょう。
高卒と大卒の離職率の差
高卒の就職率は2018年度の場合、98.1%で大卒の就職率よりも高い数字です。しかし離職率はどうなのでしょうか。厚生労働省の発表によると、2015年に卒業し、就職した新規学生の就職後3年以内の高卒の離職率は39.3%、大卒の離職率は31.8%でした。
特に、1年以内の離職率が最も高く、高卒が18.2%、大卒が11.9%という結果になっています。
この結果から、高卒で就職する人は10人に2人は1年以内に辞めてしまうということがわかります。
参考
離職率が高い業種
高卒後、就職して3年以内の離職率が高い業種を5つご紹介します。
業種 | 割合 |
宿泊業、飲食サービス | 63.2% |
生活関連サービス・娯楽業 | 59.2% |
教育・学習支援 | 56.5% |
小売業 | 48.8% |
医療・福祉 | 47.0% |
(新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)を公表します|厚生労働省 より筆者作成)
宿泊業、飲食サービスは居酒屋・ホテル・ファーストフード店などのことをさし、就職しやすい業種ではありますが、離職率も60%超とかなり高い結果になっています。
生活関連サービス・娯楽業とは、美容室、旅行代理店、結婚式場などの職場や、映画館、パチンコ店、ゲームセンターなどの娯楽を含む業種のことを指します。
上記の5つは就職しやすい業種ですが、給料も安く、離職率も高い傾向にあります。
まとめ
高卒の就職率や学科別の就職先、離職率についてご紹介していきました。高卒の就職率は98.1%とかなり高水準で工業・商業・福祉・農業学科に関しては就職率は99%を超えています。学生時代に資格を多く取っておいた方が就職活動を有利にすすめることができるでしょう。
高卒の3年以内の離職率は39.1%で、10人に4人が辞めたいう調査結果が出ています。特に宿泊業・飲食サービスの離職率は60%を超えています。就職しやすい分、離職者も多いのが現状です。
就職活動は自分を見つめ直すいい機会です。自己分析や入りたい会社をしっかり選び、悔いのない就職活動にしましょう。
参考
高卒の就職率が97.7%なんて嘘!本当はたった17.8%の裏側を解説|飛級就職
機械科から就職できる会社とは?おすすめの就職先を卒業生が教えます|ゲキタメ
商業・工業・農業高校から就職するには? 専門別・高卒就職の王道ルート|高卒就職・採用フォーラム