ミネルバ大学の入学試験
ミネルバ大学は、誰も排除しない大学といわれています。それは、学費の面でもそうですし、定員数を設けていないということからもいえます。つまり、一定のハードル(かなり高水準)を超える学生は合格になるという選考方法です。ここでは、ミネルバ大学の入学試験をご紹介します。
問われる内容
ミネルバ大学の入学試験では、下記の3つを問われます。
- あなたは何者か?
- どのように思考するのか?
- 何を成し遂げてきたか?
「あなたは何者か?」では、個人情報や連絡先の記入に加えて、学校での成績が問われます。「どのように思考するのか?」では、創造性、計算、読解、推論、文章表現、口語表現の試験を通じて思考方法やコミュニケーション能力を評価します。「何を成し遂げてきたか?」では、過去4年間で自分が学校の課題以外で実施した活動と成果を記入します。
評価の方法
問われる内容からも分かるように、ミネルバ大学の入学試験は、知識量を問い、選別をする「落とすための試験」ではありません。それよりも、学生本来の実力を評価しています。そのため、親の職業や経済状況、出身校によって優劣をつけられることはありません。
ミネルバ大学に在籍している日本人学生
最後は、日本人でミネルバ大学に進学した2人の学生をご紹介します。どちらの方もブログを書いていますので、興味ある方は参考リンクからのぞいてみてはいかがでしょうか。
日原翔さん
日原翔さんは、聖光学院高等学校を中退してカナダのPearson College UWCに2年間留学したのち、ミネルバ大学に進学した日本人初のミネルバ大学生です。2017年9月に、ミネルバ大学に進学しており、ダンスが好きで、科学や政治経済に関心を持っているとのことです。
参考
世界最難関ミネルヴァ大学、初の日本人学生ーー今を生きる19歳の「原動力」の正体|未来を変えるプロジェクト by iX
片山晴菜さん
片山晴菜さんは、日本の高校を2年生で退学し、経団連奨学生として、標高2,000mの砂漠で学ぶUWC – USAに2年間留学したのち、ミネルバ大学に進学した日本人初のミネルバ大学生です。「人の行動をデザインする」ために、ビジネスと認知神経科学を学んでいます。
参考
世界最高峰・ミネルバ大学に通う私は「こうして」育った——片山晴菜 #私のライフラインチャート|U-29.com
まとめ
ミネルバ大学は、既存の米国エリート大学とは違った特徴を持つ大学です。しかも、大学ができてからわずかな期間で世界中の学生や企業から高い評価を得ています。また、大きくなりすぎて柔軟に変化することが難しくなっている既存の大学へ影響を与える力を持っています。もちろん、4年間を7つの都市で過ごすという常識を覆すスタイルがすべての学生に合うわけではありません。しかし、ミネルバ大学の存在は、高等教育のあり方を根本から考え直すきっかけになるでしょう。
参考
山本秀樹『世界のエリートが今一番入りたい大学ミネルバ』ダイヤモンド社|Amazon
新しい大学の形、ミネルバ大学とは|GLOBAL LEARNING CENTER
ミネルバ大学に見る、学ぶ⇔働くの新たな関係|ワークスタイル研究所
ミネルヴァ大学の評判は?学費や入学試験など|うちの子にいいかも!