高卒程度の学力を身につける3つの方法
最後は、高卒程度の学力を身につける3つの方法をご紹介します。もちろん、市販のテキストを購入して自力で学力をつけることもできます。ここでは、警察官や消防官を受験するケースを踏まえて、高卒認定あるいは高卒の資格を得ることができる方法のみを解説していきます。
高卒認定試験を受験する
高卒認定試験は高等学校卒業程度認定試験が正式名称で、文部科学省が毎年8月と11月に実施している試験です。この試験に合格すると、大学・短大・専門学校の受験資格を得ることができ、就職や資格にも生かすことができます。
出題範囲は、必修科目の「国語」「数学」「外国語」で、選択科目で「地理歴史」「公民」「理科」から出題されます。
(参照元:平成28年度高等学校卒業程度認定試験 試験科目・合格要件・出題範囲|文部科学省)
公務員試験だけでなく、その他の就職や大学進学への道も開くことができる試験です。
定時制高校に通う
経済的な理由などで高校に通うことができなかった場合は、定時制高校に通う方法があります。昼間、夜間を選ぶことができる学校も多くあり、必要単位数を取得することで卒業することができます。
少し古いデータですが、2012年時点で定時制高校は5,022校あります。また、生徒数は11万2,187人です。さらに、入学した動機や理由で一番多いのが「高等学校の卒業資格が必要だと思ったから」です。
参考
定時制課程・通信制課程高等学校の現状|文部科学省,p1-2,13
通信制高校に通う
直接学校に通うことができない場合や、学校に通うのが難しいと感じる場合は、通信制高校に通う方法があります。通信制高校は、郵送やパソコンを駆使すれば単位を取得することができます。そのため、自分のペースで単位を取得していくことが可能です。卒業することで、全日制の高等学校を卒業した場合と同様に、高卒資格を得ることができます。
まとめ
中卒で公務員になる道はあります。ただ、年齢制限が設けられており、採用されるには高卒程度の学力も必要です。公務員の仕事で興味がある職種を見つけたら、採用試験の募集要項を確認して、受験資格を満たしているかどうかを把握することから始めましょう。学力をつける方法は、探せば見つけることができます。この記事が、公務員試験を受験するきっかけになれば幸いです。
参考
中卒で公務員を目指すには。試験や職員の種類、高卒認定などの資格も解説|第二新卒エージェント neo
中卒で目指せる公務員への道|ハタラクティブ
高校中退、中卒の就職。公務員や正社員になれる?|ズバット通信制高校比較
地方初級(高卒)の概要|公務員試験総合ガイド