都道府県職員
続いて、都道府県職員について見ていきましょう。参考例として、物価の高めな東京都と、やや低めな北海道を紹介します。全国的に見るともう少し給与差がありますのでご注意ください。
東京都
初任給
2019年の東京都は、高卒行政職の初任給が174,720円となっています。ただし、このうち20%は地域手当という手当です。地域手当は一般的に物価の高い地域ほど多めになっています。高卒行政事務職の初任給本体は145,600円と公表されています。
参考
給与決定と算出のしくみ | 東京都人事委員会公式ホームページ
初任給一覧 | 東京都人事委員会公式ホームページ
ボーナス
一般職員の2019年夏のボーナスは、期末手当1.3ヶ月 + 勤勉手当1ヶ月分=計2.3ヶ月分となっていました。高卒初任給で計算すると334,880円となります。
昇給の可能性
東京都の公務員も、勤続年数が1年増えるごとに1,000円程度の昇給が見込めるようです。また、昇格では最大で5万円程度の昇給があるようです。
参考
東京都職員給料表 | 東京都人事委員会公式ホームページ
北海道
初任給
高卒初任給は148,600円、地域手当のつく札幌市の場合は153,058円となっています。大卒初任給との給与差は月額で3万円程度のようです。
ボーナス
期末手当・勤勉手当を含めて、年額で約4.45月分となっています。地域手当なしの場合661,270円となります。
昇給の可能性
ほかと同様、年に1回の昇給となっています。
参考
政令指定都市
ここからは市町村の給与となります。以下は総務省が発表している「平成30年地方公務員給与の実態」の結果より算出しています。まずは政令指定都市の中から、比較的給与の高い堺市と、比較的低い川崎市を見てみましょう。
堺市
初任給
大阪府堺市の高卒初任給は152,900円で、やや高めの給与となっています。
参考
第2 統計表 [附帯調査関係] 初任給基準関係 第12表(PDF)平成30年地方公務員給与の実態 | 総務省 328ページ
ボーナス
2019年夏のボーナスは平均2.21ヶ月分と報道されています。東京都よりは少なめですが、標準的な額と言えそうです。
参考
大阪府内各自治体夏のボーナス支給 一般職員はアップ | 産経ニュース
昇給の可能性
堺市が公表している資料によると、2019年現在、高卒一般行政職の給与は以下のように昇給しているようです。
単位:円 | |
勤続10年 | 230,545 |
勤続20年 | 305,671 |
勤続30年 | 381,238 |
(給与や定員管理の状況 平成30年度の状況[平成31年4月掲載](PDF:645KB)| 堺市3ページより筆者作成)
高校新卒で就職した場合、勤続30年で48歳となります。子育てをしている場合は出費の多い年齢と重なるので、ライフプランの参考になりそうです。
川崎市
初任給
川崎市の高卒初任給は 143,000円です。堺市と比べると1万円近く低くなりますが、国家公務員や東京都等と比べるとあまり差はないという形になります。
参考
第2 統計表 [附帯調査関係] 初任給基準関係 第12表(PDF)平成30年地方公務員給与の実態 | 総務省 328ページ
ボーナス
2019年夏のボーナスは2.225ヶ月分と報道されています。
参考
夏のボーナスは市長330万円、職員平均86万円 川崎市 政治行政 | カナロコ by 神奈川新聞
昇給の可能性
単位:円 | |
勤続10年 | 217,438 |
勤続20年 | 320,367 |
勤続30年 | 377,524 |
(平成30年度 川崎市の給与・定員管理等について 2 職員の平均給与月額、初任給等の状況(PDF形式, 171.82KB) | 川崎市より筆者作成)
川崎市も勤続年ごとの代表的な給与例が公開されていました。堺市と比較するとやや低水準ですが、堅実に昇給しています。