消防大学校を受験する前に知っておきたいポイント
消防大学校は、ほかの教育機関と違い、同じ時期に一斉に入学するわけではないのが特徴です。受講する科・年齢・置かれているポジションによって、入学条件に違いが生じます。
この章では、消防大学校の入学の特徴をピックアップしていきましょう。
科によって入学時期に違いがある
消防大学校は、先述の内容でもわかるように、割り当てられているポジションや消防業務によって修得内容に違いがあります。さらに、科によって出願日や入学日にも違いがあり、夏に入学する学生もいれば、冬に入学する学生もいます。
参考
平成30年度 教育訓練実施要領|消防大学校
平成31年度 教育訓練実施要領|消防大学校
科によって年齢制限と条件に違いがある
消防大学校は、国や地域の消防業務に携わる教育機関であるとともに、リーダーを育てる場でもあります。そのため、受講する科ごとに年齢制限を設けています。
例えば上級幹部科においては、消防長のポジションであれば58歳までとし、それ以外のポジションであれば55歳を上限としています。
参考
平成31年度 教育訓練実施要領|消防大学校 (P6)
平成30年度 教育訓練実施要領|消防大学校
入学前にe-ラーニング
消防大学校では、2006年に幹部科においてe-ラーニングをスタート。入学が決定した学生と受講許可を得た学生に対し、入学前にe-ラーニングを推奨しています。対象となる科は、幹部科・警防科・予防科・NBCコース・女性活躍推進コースの5つです。配信される教材を使い、空いている時間を活用して課題をこなします。
まとめ
東京都調布市にある消防大学校は、総務省消防庁が管轄する省庁大学校の一つです。対象を国や地方自治体の消防に携わる人に絞り、消防のリーダーを育成する教育機関として位置づけられています。
校名は「大学」となっていますが、一般の大学のような4年制ではなく、選択したコースによって修得期間に違いがあります。
教育内容は、総合教育・専門教育・実務講習の3つからなり、いずれも実践的な授業を展開しているのが特徴です。
消防大学校は誰もが入れるような学校ではありませんが、災害が多い日本にとってなくてならない存在。この大学校で学んだ方々が、消防のシーンでどのような活躍をするのか注目していきましょう。
参考
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