教育困難大学に通っている学生の特徴
教育困難大学に通っている学生にはいくつかの特徴があります。その中でもとくに知っておきたい、教育困難大学に在籍している学生の特徴を5つピックアップします。
経済的負担が理由で浪人できない学生
今も昔も家庭の経済的負担(弟や妹のこと、親の収入など)を考えて、行きたい大学に行けず、かつ浪人もできず、滑り止めの大学へ通わざるを得ない学生がいます。中には、アルバイトをしながらお金を貯めつつ、独学で再入学や編入を志している「仮面学生(浪人)」もいます。
社会的常識が備わっていない学生
教育困難大学に入った学生の中には、これまで親や学校の先生から習得すべきマナーを教えてもらえず「放置」された生徒もいます。そのため、一般常識をあまり気にせず、人の話を十分に聞けないということがあります。ほかにも奇声を発するなどして授業を妨害する学生もいます。
今の時代、中高で不登校となり、ごく普通の学校生活が送れず学力に遅れがあっても、受験資格さえ満たしていれば教育困難大学への入学は可能でしょう。集団社会にいる時間が少なかったためか、「当たり前のこと」が身につかずに大学生になるケースがあります。
履修のシステムを理解できない学生
大学は、中学・高校と違い、専門的な分野を勉強する機関です。ただし、大学では専門科目ではなく、一般教養科目も選択しなくてはならないので、いくつかの専門外の科目が必修となります。しかし、その専門外の科目を勉強する意味が十分理解できない学生が存在します。これにより、学校側が学生に分かりやすく履修システムを教えるという手間が発生します。
基礎学力の定着が不十分な学生
ひと昔前と比べて大学に入りやすくなった今日では、一部の大学において、大学受験レベルの学力がなくても定員割れであれば入れる場合があります。その影響もあり、英語の授業を中学レベルに戻して展開し、学力を基礎から叩き直すところもあるようです。学生のレベルによっては、大学の授業でbe動詞や割り算など、小学校や中学校でやる単元をこなすといった事態も起きています。
学習への意欲がない学生
教育困難大学に入った学生でよくあるパターンは、ただ単に「大卒」の肩書がほしくて入学したというものです。簡単に大学に入ってしまったがために、学習への意欲もなく、授業中も寝ている、スマートフォンをずっと見ているなどの行動が多く見られます。ほかには、大学へほとんど行かず、ひたすら遊びやアルバイトに明け暮れている学生もいます。