教育者として具体的に伸ばしたい能力は?
最終的には資質として人間性が問われてくる教育者。一朝一夕で理想にたどり着けるわけではありませんが、地道に能力を伸ばしていくことはできそうです。具体的に取り組める目標として挙げられているものをご紹介します。
共感能力
教育者には子供に対する共感能力が求められます。また、子供だけでなく親との関わりの中でも共感能力は重要になってきます。
行動力
共感するだけでなく、行動に移す力も必要です。何か問題や壁にぶつかったとき、頭の中で考えることと、実際に自分で動いてやってみることのバランスを上手に取れる能力が重要になってきます。
養育性
養育性は、子供と向き合う教育者ならではの資質です。成人教育と違い、子供は心身が発達段階にあります。そのため健全な成長を見守り、促すという役割が教育者には求められます。
気配り
子供の様子を見て、普段と何か違うところがあるかないかを察すことができるようになるには、意識的に気を配っておく必要があります。共感性とも関わりのある能力ですが、より自分から能動的に子供たちの方に働きかける意識が必要だと言えるでしょう。
社交性
学校教育は、突き詰めて考えていくと子供たちや家庭、地域も含めた人間関係で成り立っています。適度な社交性がないと、人との関わりに教育者自身がつまずいてしまうこともあるかもしれません。
論理的思考
人との関わりの中で感情は大切ですが、一方で論理的な思考も鍛えておかなければいけません。困ったことがあったとき、感情面では当事者にしっかり寄り添う必要があります。一方で指導者としては、計画性と慎重さを持って対処する必要があるからです。
教科の指導力
子供が人間関係の中で成長していくことも学校教育としては大切ですが、教科ももちろん重要です。教科の指導力は、教科について詳しいだけでは十分とは言えません。人間関係にまつわる能力が基礎にあるからこそ成り立つということができます。
参考
保育・教育者の資質に関する一研究 : 保育・教育者適性尺度の検討 | 関東学院大学図書館
まとめ
教師・先生・教員などといった言葉とも少々異なるふうにも受け取れる「教育者」という言葉について、どのように使われているのかを確かめ、その理想や資質について解説しました。自身が理想的な教育者を目指している方も、教育についてもう少し深く知りたいという方にとっても、参考になれば幸いです。
参考
教育者(キョウイクシャ)とは – コトバンク(大辞林 第三版の解説)